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都内カタクリ自生地の満開−清水山憩いの森/赤塚植物園(2006.4.1 撮影)
(2007.4.2 up)




カタクリ(清水山いこいの森) カタクリ(清水山いこいの森)
カタクリ(清水山いこいの森) カタクリ(清水山いこいの森)

東京都内のサクラが満開を迎えるころ
東京都23区内に唯一残されたカタクリの自生地ではカタクリの満開を迎える



タチツボスミレ(清水山いこいの森)
タチツボスミレ(清水山いこいの森)

東京都23区内のカタクリ自生地は、練馬区土支田にある
東武東上線または地下鉄の成増から西武池袋線の石神井公園を結ぶバスがある
私のところからは徒歩圏でもあり、毎年この時期にカタクリを実に出掛けることになる



カタクリ(清水山いこいの森) カタクリ(清水山いこいの森)
カタクリ(清水山いこいの森) カタクリ(清水山いこいの森)

かつては里山の至る所で見られたということだが、
人の住むところの近くという生育環境が災いして
開発と共に急速に失われた
今は非常に貴重なものになってしまった



カタクリ(清水山いこいの森) カタクリ(清水山いこいの森)
カタクリ(清水山いこいの森) カタクリ(清水山いこいの森)

因みに片栗粉というのはかつてはカタクリの根からとったでんぷんのことであったが
いまではジャガイモのでんぷんを片栗粉という
そう聞くと昔は本当にカタクリだらけだったと思われるかも知れないが
カタクリから採ったでんぷんは昔でも貴重品であった
気軽に料理に遣うようなものではなく
薬として大切に使われたらしい



カタクリ(清水山いこいの森) カタクリ(清水山いこいの森)
カタクリ(清水山いこいの森) カタクリ(清水山いこいの森)

そんな身近なカタクリはスプリングエフェメラルと呼ばれる一連の植物のひとつ
つまりは「春の儚い命」ということだ
春になって雪が消え地面がゆるんでくると落葉樹林の林床から芽を出して
落葉樹に葉が揃って林床への日照がなくなるまでのわずかな期間で
花を咲かせ、実を結び、一世代を終えて地上から姿を消す



カタクリ(清水山いこいの森)
カタクリ(清水山いこいの森)

そんな短い期間だから、葉が光合成で作る養分はほんのわずか
その養分を少しづつ根に貯めて毎年少しづつ根を大きくしてゆく
発芽から7年か8年を掛けた養分の貯蓄を使ってようやく花を咲かせる
その後も2年毎に一輪の花を咲かせるに過ぎない



ニリンソウ(赤塚植物園) ニリンソウ(赤塚植物園)
ニリンソウ(赤塚植物園) ニリンソウ(赤塚植物園)

カタクリの自生地である清水山憩いの森から、やはり近所の赤塚植物園に撮影地を移動した
こちらには板橋区の花であるニリンソウが満開を迎えている
そう、サクラの満開の時期は忙しいのだ



ニリンソウ・タチツボスミレ(赤塚植物園)
ニリンソウ・タチツボスミレ(赤塚植物園)

ニリンソウの群落の中にタチツボスミレが咲いている
こういうのが春ということなのだろう



オトメツバキ(赤塚植物園)
オトメツバキ(赤塚植物園)

ツバキの中では遅咲きのオトメツバキは今ごろが見頃
さんざんツバキを見た後だけに見落としてしまいそうだ



イカリソウ(赤塚植物園) イカリソウ(赤塚植物園)
イカリソウ(赤塚植物園) イカリソウ(赤塚植物園)

なんとなくイカリソウというとゴールデンウィークというイメージがあるが
早いものは4月のはじめに見られるようだ



ヒトリシズカ(赤塚植物園)
ヒトリシズカ(赤塚植物園)

小さな小さな春をここでも見つけた
葉の間にそっと隠れるように咲く頃がヒトリシズカのいちばん可愛らしいころだ



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