4.鬼瓦・浄瑠璃
[7月 6日(日)](その1)
慶野松原(鬼瓦街道)
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鬼瓦街道 |
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鬼瓦街道 |
一夜明けて再度淡路島の探索である。
実は、昨日慶野松原を訪れたのは美しい松原を見るという目的だけではなかった。
道路を走っていると判るのだが、この辺りの通りは○○瓦工業という会社がずらっと並んでいる。
まるで全国の屋根瓦をこの界隈ですべて生産しているかの様であった。
おそらく8年前の淡路・阪神大震災の後は全国的に瓦の供給不足が発生したであろうと思われる。
そんな地域柄、鬼瓦街道があると言うことであったが昨日は見つからなかった。
宿舎で教えて貰って今日再び訪れたという訳だ。
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鬼瓦街道 |
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鬼瓦街道 |
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鬼瓦街道 |
実に面白い。
こうして行けども行けどもという感じで鬼瓦が並んでいるのだが、大半は小学生の作品のようだ。
お父さんが瓦職人で、息子や娘の小学校の課題を見え隠れして手伝っている様子が想像できる。
ひとつひとつに自由な発想を見て取れるのは小学生が伝統の様式から自由であること。
それでいてプロの技術のバックアップを得られること。
そんなことから一見の価値は十分にある。
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WEDDING RECEPTION |
一部の鬼瓦はプロの作品とおぼしきものもあった。
それも大変おもしろい。
それで、これは結婚披露宴の看板を瓦で作ったもの。
職人が娘のために一生懸命に技術を駆使したなんて場面が想像できる。
まるでウエディングケーキのような瓦である。
大鳴門橋記念館(淡路人形浄瑠璃館)
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淡路人形浄瑠璃館 |
大鳴門記念館で国の重要無形民俗文化財である人形浄瑠璃を見ることができる。
淡路人形芝居は500年の歴史。全国の人形浄瑠璃の起源となったものなのだそうだ。
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太棹と義太夫の語り |
太棹の伴奏による情感あふれる義太夫の語り。
芝居のすべての台詞をひとりの大夫の語りで表現するのだが、登場人物によって声色を変え誰の語りなのか判らないことは無い。
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人形浄瑠璃 |
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人形浄瑠璃 |
淡路人形は、「かしら」、「胴」、「衣装」からなり、基本的には3人で操る。
足7年、左手7年、かしらと右手は一生と言われる。
義太夫の語りと相まってあらゆる感情を表現できるようだ。
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人形浄瑠璃 |
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人形浄瑠璃 |
演目は「傾城阿波鳴門」、「東海道中膝栗毛」、「日高川入相花王」、「壺坂霊験記」、「鬼一法眼三略の巻」の5題。
ご当地ものの「傾城阿波鳴門」であった。
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人形浄瑠璃 |
会場はあまり明るくない。
もちろん、演技を楽しむ分には十分なのだが、撮影するにはかなり厳しい条件という意味だ。
夢中で撮影していたら、物語のストーリーがほとんど判らない。
残念なことをした。
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人形のかしら |
会場には浄瑠璃の普及を目的とした展示などがある。
これも面白い。
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淡路人形浄瑠璃館 |
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淡路人形浄瑠璃館 |
入るときは時間ぎりぎりで駆け込んじゃったのだが、出てきた時に見たらこんな立派な人形が展示されていた。