2008.7.16 上記記載について補記
もう6年ほど前にアップした「九州紀行−神々の住む郷」のワタナベソウの解説について、下記の記載がある
ワタナベソウ
名前は高知県の教員・植物採集家で発見者の渡辺協(わたなべ なこう)氏に因む。
これに対して、(メール文は大幅に省略しています)
> 渡辺協(わたなべ なこう)氏と読むのかな?
> 或はワタナベ カナウ氏と読むのか分かりませんので?
> 教えて下さる様にお願い致します。
と言うメールをいただいた
植物と写真を紹介しているのであって、名前の読みについて問い合わされてもねえとも思いましたが、
一応私のHPに記載されている内容だから責任が有るわけで、
> お問い合わせの件につきましては
> 典拠をご回答させていただくことにとどめさせていただきます
> 朝日新聞社「週刊朝日百科 植物の世界 57 ユキノシタ ネコノメソウ」1995のp5−574
> に下記の記載があります
>> 和名と種小名のワタナベは、(略)渡辺協<なこう>が1889年、同村で最初に発見した(略)」
> この項の著者は若林三千男氏
と回答したところ、更に
> 御確認の上にページ記載を直して頂ければ幸甚です
> 高知県立牧野植物園にお訊ねしてみまして、田中伸幸先生から教えて頂きました
>> 渡邊協は「わたなべ・かなう」です。
いくらなんでも、他説があるというだけで訂正を求めるというのはあまりにも一方的かつ乱暴なので
> ワタナベソウ採集者の氏名について、他説が存在するということについては謹んで了解いたしました
> 貴殿は、訂正を求められているようですから
> この両説のうち、田中説を採られているようです
> 田中説を採用されるに至ったにはそれなりの考察をされていらっしゃるとは思いますが
> その根拠については触れられていません
と、
> そうですね!! 私が求めなくても良かったのに済みませんでした!!
> 看過下さる様にお願い致します。
と一旦は、訂正要求は取り下げたかに見えたが、
> 典拠とされた書籍の出版社に、渡辺協<なこう>に付いて訊ねさせて頂きました処、
> 著者の若林三千男氏にお訊ね下さり、ご回答を下さったので頂いたメールを転送させて頂きます。
> 花追い人さんがページを如何されようがご自由ですので、調べた結果をお知らせさせて頂きます。
>> ご指摘の件ですが、やはりこちらの誤植でした。混乱させて申し訳ありません。
>> 以下に若林先生よりいただいたご回答もつけておきます。
>>> ご質問のワタナベソウの発見者、渡辺 協の名前の読み方の件ですが、
>>> 矢田部良吉によって1892年に新種として発表された原記載を見ましたところ、
>>> 採集者はKano Watanabe とありました。
>>> Kanoのoの上にはーがあります。したがって協の読みは「かのう」と思います。
>>> 「かのう」のつもりが、ふりがなをつける段階で誤って「なこう」となってしまったのでしょう。
>>> 昔ですから「かなう」と綴っていたかもしれません。
というメールを受け取った
これで、田中説を採用する根拠が示された訳で、
私のHPは結果的に誤記載ということになるが、これに対する回答はすぐにはできなかった
この実にわずか2日後、
> 2008年07月14日 月曜日 にメール送信させて頂きましたが、受信されておられたでしょうか?
> 誤植を其のまま転記された事になると思いますので、其の点をご留意頂きたい(←まるで脅迫ですね)
と言うわけで
それにしてもきちんとした文献を典拠とした記述であるのに、ここまでしつこく訂正を求める人もいるんですね
1995年に発行したものについて問い合わせを受けた朝日新聞社もびっくりしたことでしょう、担当者も居なかったんでしょうね
これだけメールを送ってきながら、私のHPの感想はもちろん、自己紹介すらまるで無かったんです
いったい何者なんでしょうね
一応HPのURLは示されていましたが、プロフィールの類は一切ありませんでした
というわけで謹んで訂正させていただきます
但し、「かのう」なのか、「かなう」なのかは明らかになっていません
私にはそんなことを調べる気は毛頭ありません、どうしてもというのならこの1行を削除します |