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菊花展(新宿御苑) |
11月と言えば、菊花展
菊花展といえば新宿御苑である
まずは大輪菊から
並べ方にはいろいろな作法があり、
手前から厚物(あつもの)、一文字、管物(くだもの)、厚走り(あつばしり)と並べることもあるが
新宿御苑では数が多いこともあって厚物だけで大輪花壇が作られた
縦横が揃って、高さは奧にゆくほど高くなっていて、斜め方向に色が揃う
そな揃え方ができるところは他に無いかもしれない
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菊花展(新宿御苑) |
花弁が細く巻いている大輪菊を管物(くだもの)という
その花弁の先端の繊細さにちょっと驚く
(キクは植物学的には小さな花の集まりでそれぞれが舌状花・筒状花というが、園芸的には舌状花のことを花弁という)
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菊花展(新宿御苑) |
少しボサボサ頭の江戸菊
現在では新宿御苑、日比谷公園、新潟の弥彦神社など限られたところでしか見ることができないという
さまざまに折れ曲がって、特異な形を楽しむという文化が江戸時代にあった
どんなに爛熟した文化であったろう
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菊花展(新宿御苑) |
江戸菊:
花の咲き始めは全部の花弁(舌状花)が垂れ下がり花芯(筒状花)が見える
さらに咲き進むと中心の花弁から順次立ち上がり、いろいろに折れ曲がって、花芯を包み込むように組み抱える
(岡ノ谷幹雄「週刊朝日百科 植物の世界8−キクの園芸品種」朝日新聞社1994 p1−236)
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菊花展(新宿御苑) |
この繊細なキクは嵯峨菊という
京都の嵯峨御所を中心として発達したもの
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菊花展(新宿御苑) |
懸崖菊(けんがいぎく)
小輪菊を文字通り崖からたれ下がるように仕立てる
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サンシュユ(新宿御苑) |
菊花展を離れて一般庭園に向かった
サンシュユの実はグミのように赤くてやや細長い
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バラ(新宿御苑) |
バラのピークはやや過ぎているが、個々の花の中にはまだまだ美しいものがたくさんある
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トイレより(新宿御苑) |
トイレの窓から外が見えた
額縁の様に景色が切り取られる
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カカオ(新宿御苑) |
大温室に入るのも新宿御苑の楽しみだ
幹から直接花を咲かせ、直接実が成る
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イチョウ(新宿御苑) |
巨木がたくさんあるのは新宿御苑の長い歴史を物語っている
そろそろ紅葉・黄葉の季節に入ったようだ