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あこがれの北岳登山 (2005. 7.27〜29 撮影)
(2006. 6.28 up)

2.白根御池小屋へ臨時宿泊

[7月27日(水)](その2)


台風の7号の影響で6時間遅れの出発
当初のスケジュールは、(出発前の隊長からのメールより)

 <概要>
  1.兎に角7月27・28・29日決行を前提に日々精進を重ねる。
  2.目標は白峰三山(北岳・間ノ岳・農鳥岳)縦走。
  3.26日夜発ち『奈良田』入りしてパーキング27日0530のバスで広河原へ 0700登高開始、1430を目処に北岳肩の小屋または北岳山荘入り泊。  
  4.28日は間ノ岳から農鳥岳経由大門沢小屋まで下山(又は農鳥小屋泊)。
  5.29日早朝発0900には奈良田に帰着(農鳥小屋泊だと1400になる?)。
 
  <覚悟>
  @ 各自の担ぎは初日で雲取の倍弱を覚悟願います。
  A 小屋は二食付き¥7k/一泊位です。
  B 共通の食料として昼食3回+補助食3回 用意します。共通の水は3-4リッターを分担、加えて各自自分が飲む分を担ぐ事。
  C 服装は昼間は夏対応 + 夜は5℃対応が必要 ここが総重量の分れ目なので慎重に個別に確認します。
  D ストーブ、薬、消毒液などの共通荷物についても要確認です。

であったのだが、出発時から6時間遅れのため、27日は、北岳山荘のずっと手前の白根御池小屋に臨時宿泊して、
以降約1日遅れでスケジュールを消化する
間の岳、農鳥岳の縦走は断念して、北岳からほぼ往路に沿って引き返すというもの
なお、間の岳については、撮影目的の私以外のメンバーは北岳からピストンで登頂することになった



ギンリョウソウ(大樺沢分岐〜白根御池小屋)
ギンリョウソウ(大樺沢分岐〜白根御池小屋)

登り始めのルートは、やや暗い林の中を、一気に高度を稼ぐ
ほとんど林床に下草の無い針葉樹林のなので
長時間にわたってほとんど花を見ることも無い
そんな、つらい登りであった
ようやく見つけたギンリョウソウ一同ほっとして少し疲れがとれた感じであった



イチヤクソウ(大樺沢分岐〜白根御池小屋)
イチヤクソウ(大樺沢分岐〜白根御池小屋)

かなり高度を上げたところなのであろう
地味目の花を時折見るようになった
イチヤクソウ、大きな群落をつくるでもなし、それにしても地味な花である



ゴゼンタチバナ(大樺沢分岐〜白根御池小屋)
ゴゼンタチバナ(大樺沢分岐〜白根御池小屋)

次にお目見えしたのは、ようやく高山植物らしいゴゼンタチバナ
ミズキ科ということはハナミズキの仲間ということになる
つまり、白く花弁状に見えるところは、葉が変形した「苞」と呼ばれる器官
本当の花は色い苞の中心にやや黒っぽく見えるところに多数集まっている



イワオトギリ(大樺沢分岐〜白根御池小屋)
イワオトギリ(大樺沢分岐〜白根御池小屋)

高山で割合に普通に見ることが出来る花ということになる
オトギリソウの仲間(キンシバイとか、ビヨウヤナギと同じように)ということである



サンカヨウ実(大樺沢分岐〜白根御池小屋)
サンカヨウ実(大樺沢分岐〜白根御池小屋)

白い透き通ったような花が終わると、なんとも不思議なコバルトカラーの実をつける
葉の形が独特なのですぐそれと判る



タカネグンナイフウロ(大樺沢分岐〜白根御池小屋)
タカネグンナイフウロ(大樺沢分岐〜白根御池小屋)

グンナイの名は、山梨県郡内(ぐんない)地方の地名に由来するが、
特に山梨県だけで見られるというわけではない
ハクサンフウロやアサマフウロとはまたひとつ違った印象だ



タカネグンナイフウロ(大樺沢分岐〜白根御池小屋) タカネグンナイフウロ(大樺沢分岐〜白根御池小屋)
タカネグンナイフウロ(大樺沢分岐〜白根御池小屋) タカネグンナイフウロ(大樺沢分岐〜白根御池小屋)

上の写真とは光の当たり方が異なるだけで
ずいぶん違った印象の写真となる



?(大樺沢分岐〜白根御池小屋)
?(大樺沢分岐〜白根御池小屋)

渓流に沿って静かに咲いている
なんとなくワサビみたいな印象だが、十分開いていない花から植物名を調べようもない



トリアシショウマ?(大樺沢分岐〜白根御池小屋)
トリアシショウマ?(大樺沢分岐〜白根御池小屋)

それにしても、ショウマの名をもつ植物は、
サラシナショウマ、アカショウマ、ルイヨウショウマ、ヤマブキショウマ、トリアシショウマ、・・・
科をまたいで似たような名をもつ植物が多いが
分類学的に遠いのに同じような印象を受ける



白根御池小屋にて 白根御池小屋にて
白根御池小屋にて 白根御池小屋にて

当初の予定では、午前中早い内に通過する筈であった白根御池小屋に到着
台風の影響を受けたパーティは我々だけではなく
想定外の大混雑であった



白根御池小屋にて
白根御池小屋にて

大部屋の床とは別にもう一段棚のようなところがあって、そこにぎっしりと布団を並べる
そこに男も女もなくぎっしりとならんで布団に潜り込む
満員時の山小屋はざっとこんな感じだ
しかし、昔のように畳一枚に何人も詰め込むようなことは無くなったようだ
そんな時は、頭と足を代わりばんこにして身体を立てて(どちらかの肩を下にする)詰め込んだそうだ
それに比べれば今は一人で布団一枚は確保できる
しかしなんと言っても山小屋の醍醐味は一歩外が山の中だということだ



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