(2002. 1.23)
デジタルカメラなんか絶対に買わないと思っていたが、
ひょんなことから衝動買いをしてしまった。
それで、九段から皇居にかけて、
ぶらりデジカメ散歩と洒落込んでみた。まずは、北の丸公園。
冬の好天。
青い空、白い雲。
葉を落としたケヤキの木が冬晴れの空に映えた。
皇居東御苑の入園は3時半に終了。
入り口に当たる平川門への橋は当然無人。
江戸城当時はここは死体の搬出など裏門的役割を持っていたそうだ。トワイライトで輝いた光の反射で水面は金色に輝く。
静かに泳ぐのはハシビロカモやキンクロハジロ。
まさに、都心のオアシスの名にふさわしい。
皇居では定番のコブハクチョウ。
野鳥として北の国から飛来するハクチョウは、
オオハクチョウやコハクチョウ。
まったく別の種類である。堀の向こう側のビルは気象庁だろうか。
壁面全体が夕日の反映で金色に輝く。
空の青さとの対比ですごく美しかった。
大手町のオフィス街。
普段は特に美しいところではなく、
写真に撮っておこうなんて考えもしないところだが、
光が美しいとこんなにきれいだ高層ビルの足許にレトロな小さな建物。
都心の中でほっとするような光景である。
西の空が紅く焼けてきた。
そのことが、もちろん水面の色に反映するのだが、
それに加えてお城の櫓が水に映り込んでいる。
浮かんでいるのはキンクロハジロだ。散歩は皇居前広場に入った。
正面にケヤキの大木。
もちろん、夕焼けに映えている。
見る人はほとんど誰もいない。
東京の都心のひしめくような高層のオフィスビル。
ここから見るとおびただしい松の植栽に囲まれている。
世界でも類い希なる樹木の多い美しい町。いわゆる皇居の二重橋。
おあつらえ向きに手前にコブハクチョウが入った。
あまりに絵はがき的で使えないワンカット。
参拝者はひとりも居ない。
同じく都心のオフィスビルの林立だが、
松の木のあいまにビルがある。
都心は緑地であるという証拠写真だ。戦後マッカーサー元帥が収用したという明治生命ビル。
トワイライトの美しさが際だってきた。
ビルの内部の照明は、一般オフィスの蛍光灯の光と、
ホテル・レストランの白熱電灯の光がある。
ひときわ暖かく見えるのは白熱電灯の光だ。ふと気が付くとシャッター速度が20分の1秒をさした。
三脚のない気楽なぶらり散歩じゃ撮影は困難。
デジカメの便利なところはこういうところだ。
ISO感度を50から400に変更する。
そうすれば、1/20秒は、1/160秒となる。
本サイトに掲載の、写真・文章の著作権は サイト主宰者 にあります。無断転載/無断使用はお断りします。
LINKを張る場合は、TOPページへ。 また、 E−mail等による連絡をお願いします。
© 2002 Copyright T.Matsumoto