花追い人-2000.6.20-鎌倉

輝く星＝イワタバコ（鎌倉東慶寺）

梅雨の時期にいちどは鎌倉の町を歩いてみたい。
別に観光案内通りにアジサイ寺の明月院ばかりが見どころということではない。
それも含めて見所がたくさんあるのだ。
北鎌倉から延々と明月院まで行列ができるころ、
近くの東慶寺ではおびただしい数のイワタバコが花をつける。
ちいさな紫の空から落ちた星のような花だ。

Canon new F-1 AE FD50mm F1:1.8
f1.8 (1/250付近) +0.7EV FUJICHROME PROVIA100 PRO(RDPⅡ)
三脚使用せず 2000.06.20(火) 11:10 (00C13D-10)

スイセンノウ（鎌倉東慶寺）

一年中花を絶やさないことで花の寺として名高い東慶寺だが、この時期が最も花の多い時期になる。
イワタバコ、ハナショウブ、キキョウ、アジサイ、その他たくさん。
これだけ百花繚乱となるとむしろ目立たなくなってしまうスイセンノウ。
ナデシコの仲間は鮮やかな色が身上だが、このスイセンノウの紅色もなかなかなもの。

Canon new F-1 AE FD135mm F1:3.5
f3.5 (1/250付近) +0.7EV FUJICHROME PROVIA100 PRO(RDPⅡ)
三脚使用せず 2000.06.20(火) 11:32 (00C13D-14)

光の中で＝ハナショウブ（鎌倉浄智寺）

東慶寺から、やはり花の寺として名高い浄智寺に回った。
ここも大いに花いっぱいと言いたいところだが、この日は案外花が少なかったような気がした。
ここではハナショウブはほとんど植えられていないのだが、この寺でのワンカットがハナショウブのものになってしまった。

Canon new F-1 AE FD135mm F1:3.5
f3.5 (1/60付近) +0.7EV FUJICHROME PROVIA100 PRO(RDPⅡ)
三脚使用せず 2000.06.20(火) 11:50 (00C13D-16)

ビヨウヤナギ（鎌倉英勝寺）

北鎌倉を東慶寺、浄智寺とまわれば次は明月院ということになる。
ましてアジサイの時期となればなおさらの事だ。
私も一応はこの通りのルートをとったのだが人・人・人。
しかも三脚使用不可となればなおさらのこと。
ほとんど写真にはならず明月院を後にした。
その後大好きな海蔵寺もほとんどはずれ。
英勝寺もやや期待はずれとなった。

Canon new F-1 AE FD135mm F1:3.5
f3.5 (1/30付近) (露出補正:0） FUJICHROME PROVIA100 PRO(RDPⅡ)
三脚使用せず 2000.06.20(火) 15:19 (00C13D-35)

骨董屋（鎌倉小町通周辺）

この日の撮影機材は取りまわしのよいＦＤシステム。
しかもボディー２台レンズ２本のみの軽装で三脚も持っていない。
カメラが変われば写真も変わるという好事例。
いつもは目もくれない町並みの商店の建物なんかに目がいってしまう。
骨董屋、古臭い店構えではなく鎌倉ならではのおしゃれなたたずまい。

Canon AE-1 PROGRAM FD50mm F1:1.8
(f5.6付近) 1/125 (露出補正:0) AGFA COLOR HDC 100 Plus
三脚使用せず 2000.06.20(火) 15:43 (00A13F-0)

小町通りの廃屋（鎌倉小町通周辺）

前から疑問に思っていたのだが、鎌倉のメインストリートである小町通の一角にこの瀟洒な西洋館。
しかも廃屋となって誰も住んでいない。
屋根の一部が壊れて雨が降れば家の中まで水浸しになりそうだ。
すずめとからすが住み着いた。
荒れ放題と言いたいところだが、やはり高貴な血が流れている。廃屋直前なのに気品は失われていない。

Canon AE-1 PROGRAM FD50mm F1:1.8
(f4.0付近) 1/1000 (露出補正:0) AGFA COLOR HDC 100 Plus
三脚使用せず 2000.06.20(火) 15:44 (00A13F-2)