花追い人のホームページ   九州紀行−神々の住む郷
(2002. 8. 9)

(5)夜神楽

[6月27日(木)] (その5)


夜神楽 夜神楽
[写真1]:夜神楽 [写真2]:夜神楽

[写真1]:夜神楽
[写真2]:夜神楽
この辺りには、夜に行われる神楽が伝承されている。
しかし、この神楽は11月から2月にかけて行われると言うことで、夏場は見ることが出来ない。
そう思っていた。
しかし、ホテルチェックインの説明で年間を通じて高千穂神社の神楽殿で見ることが出来るという。
もちろん、食事の後、見に出かけたことは言うまでもない。



夜神楽
[写真3]:夜神楽

[写真3]:夜神楽
高千穂地方に伝承されている神楽は、天照大神(あまてらすおおみかみ)が天岩戸に隠れられた折に岩戸の前で天鈿女命(あまのうずめのみこと)が調子面白く舞ったのが始まりと伝えらている。
古来この地の人たちの祖先は永い間高千穂宮を中心にこの神楽を伝承して、今日に及んでおります。
毎年11月の末から翌年2月にかけて各地農村で、三十三番の夜神楽を奉納し、秋の実りに対する感謝と翌年の豊穣を祈願するものであります。
神楽の順序は、行われる地域によって違っています。




夜神楽 夜神楽
[写真4]:夜神楽 [写真5]:夜神楽

[写真4]:夜神楽
[写真5]:夜神楽
こうして踊り手を次々に変え、次第に踊りを激しくする。
そうするとやがて、天の岩戸の中から天照大神が顔を出す、とこういうストーリー展開だ。
本来は数時間の舞いになるところ、本日は約30分に短縮しての上演だとのことであった。



夜神楽 夜神楽
[写真6]:夜神楽 [写真7]:夜神楽

[写真6]:夜神楽

[写真7]:夜神楽
高千穂に伝承されている神楽は33番。
なかにはかなりユーモラスなものもあって、そういうなかからの一番である。
男女の神様が酒を呑んで酔っぱらう。
しまいには男の神様が客席に下りて女性のお客さんの隣に座る。
それを止めに女の神様も客席に下りるのだが、男の神様の目を盗んで男の客のそばに寄る。
そんなストーリーである。 




夜神楽
[写真8]:夜神楽

[写真8]:夜神楽
ところが、この女の神様、なかなか現代的な神様で、客のデジカメを取り上げて、
お客さんとツウーショットの写真を撮ったりする。



夜神楽 夜神楽
[写真9]:夜神楽 [写真10]:夜神楽

[写真9]:夜神楽
[写真10]:夜神楽
という訳で、この神様が呑んでいる酒が我が国の酒のはじまり。
その後の酒にまつわる悲喜劇はすべてここから始まったというわけである。

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