花追い人のホームページ   九州紀行−神々の住む郷
(2002. 8.20)

(7) 阿蘇山周辺

[6月28日(金)] (その2)

コマツナギ 棚田
[写真1]:コマツナギ [写真2]:棚田

[写真1]:コマツナギ
高千穂の地形は、国見ヶ丘のある山と高千穂の町と高千穂渓谷の三段にはっきりと別れている。
そのうちの国見ヶ丘は、標高513m。
神々はここから国見をされたという。
実はここからの雲海が有名なのだが残念ながら私たちが行ったときはすっかり晴れていた。
国見ヶ丘でたくさん見られたコマツナギ(駒繋ぎ)は馬(駒)を繋ぐことができるほど根の強い植物ということからの命名。
しかし、馬が大好きでこれを食べているとまるで繋がれたように動けないからという説を密かに信じている。(マメ科)

[写真2]:棚田
神々が住む郷は大和発祥の地なのだから当然のことながら美田が多い地帯なのである。
田植えを終えたばかりの棚田の美しさに息を呑むこともしばしばであった。



阿蘇山火口
[写真3]:阿蘇山火口

[写真3]:阿蘇山火口
今回の旅全体としては最初に南阿蘇を見てからから宮崎県の高千穂へ向かい、そこから再び熊本県の阿蘇山へ大きく戻る様なルートとなっている。
予定していた阿蘇ロープウェーは工事による運休のため、代替バスにより阿蘇山中央火口を目指した。
そこは、無骨な火山シェルターがいくつも並ぶ異様な世界。
活動する地球を直接垣間見ることのできるスポットであった。
ここもまた神々の住む郷であった。



阿蘇山火口 阿蘇山火口付近にて
[写真4]:阿蘇山火口 [写真5]:阿蘇山火口付近にて

[写真4]:阿蘇山火口
それでも本当に火を噴くような活動期にはこんなに近づくことができる筈もなく、いまは静かに活動をしているだけなのであろう。
常に硫黄臭を伴う大量の湯気を放出しているのだが、見ているとこの湯気の色が微妙に多彩なのだ。
白い湯気に硫黄を含んだような黄色い湯気が混じったりする。

[写真5]:阿蘇山火口付近にて
火山の影響で草一本も生えない荒涼として道をロープウェー山麓駅まで徒歩で戻る。
と言いたいところだが、そうではない。
ところどころではあるが、ツツジ類やタデ類などの高山植物の群落を見ることができる。



キキョウソウ
[写真6]:キキョウソウ
[写真6]:キキョウソウ
別に阿蘇周辺にしかないとかそういうものではない。
東京都の都心部でも普通に見ることの出来る野草である。
花の直径は1センチにも満たない虫眼鏡サイズだが、拡大してみるとキキョウの花にそっくりだ。(キキョウ科)



草千里の馬
[写真7]:草千里の馬

[写真]7:草千里の馬
阿蘇山を構成する5岳のひとつである烏帽子岳の北麓、約1キロの火口跡に広がる草原、草千里ヶ浜。
引き馬による草原散策が楽しめるという阿蘇草千里乗馬クラブの馬たち。



草千里−馬のひずめ跡 草千里−カエル
[写真8]:草千里−馬のひずめ跡 [写真9]:草千里−カエル

[写真8]:草千里−馬のひずめ跡
[写真9]:草千里−カエル

草千里全体が牛馬の放牧地を兼ねている。
ここは牛馬優先の世界だ。
カエルもいた。

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