漁火のある船（能登珠洲市 狼煙）
朝食を終えてバスまでに少し時間があったので能登半島の先端である狼煙へむけてのんびりと歩いてみることにした。
しばらく山の中の舗装道路という感じのところを歩いて海辺に出たところがいわゆる狼煙（のろし）である。
ちょっと目を引くのが戸口や窓に板を打ち付けられた家がたくさんあること。
過疎化で住人が居なくなった家と見受けられるが荒れた屋根瓦に寂しさがつのる。
Canon AE-1 PROGRAM FD135mm F1:3.5
(f11付近) 1/250 (露出補正:0) AGFA COLOR HDC 100 Plus
Velbon Monopole 2000.07.06(木) 9:43 (00A16F-3)
旅の人＝珠洲市狼煙町（能登珠洲市 狼煙）
能登の先端、禄剛崎の灯台への道を聞いた。
そこにある人の住まなくなった家の横を入ったところに灯台への長い階段があると。
そして、魚網を繕う手を休めて、子供さんを置いて出てきた旅なのかと。
さびれた漁村は年寄りばかり。
見慣れない旅行者にほえ立てる犬すら年老いて、から元気ばかり。
Canon AE-1 PROGRAM FD135mm F1:3.5
(f8.0付近) 1/250 (露出補正:0) AGFA COLOR HDC 100 Plus
Velbon Monopole 2000.07.06(木) 9:50 (00A16F-8)
タチアオイ咲く（能登珠洲市 狼煙）
黒光りするような古い建物が漁村の歴史を物語る。波や風に何度も壊れかけた。
その都度臨時の補修を行う。はずれた羽目板を再びはめ込んだり、時には新しい別の板を打ち付ける。
こうして長い年月がたった。
夏になるとタチアオイの人の背よりも高い花が咲き誇る。
強烈な赤が目に焼きつく。
Canon AE-1 PROGRAM FD135mm F1:3.5
(f5.6付近) 1/250 (露出補正:0) AGFA COLOR HDC 100 Plus
Velbon Monopole 2000.07.06(木) 9:51 (00A16F-9)
屋根ごしの波止場（能登珠洲市 狼煙）
禄剛崎の灯台へ向けて急な長い階段を登る。
たちまち階段脇の廃屋の屋根より高いところに出る。
灯台まではまだまだ登るのだがここから廃屋の屋根越しに漁港が見えてくる。
漁港に働く人に若い漁師が居ないのがさびしい。
廃屋の屋根瓦がくずれ落ちそうなのに修理が行われない。
なにより窓に打ち付けられた板きれがこの村の寂しさを雄弁に語っている。
Canon AE-1 PROGRAM FD135mm F1:3.5
(f11付近) 1/250 (露出補正:0) AGFA COLOR HDC 100 Plus
Velbon Monopole 2000.07.06(木) 10:00 (00A16F-14)
禄剛崎灯台（能登珠洲市 禄剛崎）
急な階段を上り詰めたところにはお決まりの売店。
まだ開店準備中なのだが客が来れば何でも売ってくれる。
冷たい飲み物と缶ビールを所望。
土産物を奨められるが特に所望しない。
灯台への道はそこの分岐を左に行ったところ。
背の低い灯台と、灯台よりも高い鉄塔。
鉄塔には電波を使った灯台が設置されている。
Canon AE-1 PROGRAM FD35mm F1:2.8
(f16付近) 1/250 (露出補正:0) AGFA COLOR HDC 100 Plus
Velbon Monopole 2000.07.06(木) 10:14 (00A16F-18)
石畳（能登珠洲市 禄剛崎）
海岸線の多彩さが能登半島の最大の魅力。
海からそびえ立つような岸壁が多い一方で、海面ぎりぎりの石畳なんかも見ることができる。
水がきれいだからひたひたの石畳が美しい。
梅雨明け前とはいえ、おだやかな青空が美しい水に反映している。
ときおりカモメが石畳の上を飛び交う。
鳥が飛ぶところを上から見下ろすのも素敵だ。
Canon AE-1 PROGRAM FD50mm F1:1.8
(f8.0付近) 1/250 (露出補正:0) AGFA COLOR HDC 100 Plus
三脚使用せず 2000.07.06(木) 10:16 (00A16F-21)
