1.御池から燧ヶ岳に登る
2005年6月22日(水)〜6月23日(木)、この年2度目の尾瀬に出かけた
前回は5月、広大な尾瀬はほとんどが雪と氷に覆われていた
今回は完全に春の尾瀬といっていいだろう
しかし、一般的に言う尾瀬のシーズンはまだまだ始まっていない
すいていて静かで落ち着いた尾瀬を見ることができた
今回から約12回の予定の連載になるでよろしくおつきあいをお願いします。
なお、
このホームページで尾瀬の紹介は、
第1回
「はじめての尾瀬」(2001.7.2〜2001.7.4)
第2回
「尾瀬花紀行2」(2002.7.6〜2002.7.9)
第3回
「尾瀬花紀行3」(2002.8.17〜2002.8.19)
第4回
「尾瀬花紀行4」(2003.7.22〜2003.7.25)
第5回
「尾瀬花紀行5」(2004.6.29〜2004.7.1)
第6回
「尾瀬花紀行6」(2005.5.19〜2005.5.20)
をそれぞれアップ済みなのであわせてご覧下さい。
[2005年 6月22日(水)](その1)
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ムラサキヤシオツツジ=ミヤマツツジ(尾瀬 燧ヶ岳) |
初めて尾瀬に足を踏み入れてから、既に4年の歳月が経過した
実は、
「はじめての尾瀬」をアップした時に、読者の方から裏燧林道(うらひうちりんどう)にトガクシショウマが咲くという情報をいただいた
その時以来、尾瀬でトガクシショウマを見ることが私の夢となった
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ゴゼンタチバナ(尾瀬 燧ヶ岳) |
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ゴゼンタチバナ(尾瀬 燧ヶ岳) |
この時期の尾瀬のもうひとつの目的はキヌガサソウ
キヌガサソウは尾瀬の山小屋の前の植え込みや植物園で見たことはあるが、自生のものを見たことが無い
情報によると、燧ヶ岳の山頂付近と富士見峠あたりで見ることができるという
(結果的に、今回の尾瀬行では出会うことが出来なかった)
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ヤグルマソウ(尾瀬 燧ヶ岳) |
そういう訳で、今回の尾瀬行きは御池に車を停めて、そこから、燧ヶ岳に登るという
およそこの時期に誰も試みないというルート選択をしてみた
もちろん、燧ヶ岳はキヌガサソウが目当てではあるが
詳しい自生地が判っているわけでもなく
見つけたらラッキーという程度だ
別に見つけられなくてもまったく構わない、それ以外の花がいくらでも見られるからだ
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サンカヨウ(尾瀬 燧ヶ岳) |
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サンカヨウ(尾瀬 燧ヶ岳) |
サンカヨウ、この花もあこがれの花のひとつだ
少数の株は見たことはあるのだが
満足のゆくものを見ていないのでいつかちゃんと見てみたいという気持ちをずっと持っていた
ゴツゴツとした印象の葉とは対照的に繊細な花が透き通るように美しい
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オサバグサ(尾瀬 燧ヶ岳) |
おそらく燧ヶ岳は少し前まで雪に埋もれていたのでは無いだろうか
雪が融けて、いろいろな植物が一斉に芽を出して
そのまま一気に花を咲かせた
そんな気がしてならない
当初、ツバメオモトとしましたが、読者の方から下記の通りご指摘をいただきました
花の雰囲気はちょっと似ていますが、葉はまるで別物です
不勉強で申し訳有りません、謹んで訂正させていただきます
また、親切なご指摘を有り難うございました
なお、ツバメオモトはこのシリーズの「5.幻のトガクシショウマに狂乱」に掲載してありますのでご参照をお願いします(2006.6.6)
尾瀬花紀行7を拝見し、美しい花の写真の数々を見せていただきましたが、[2005年
6月22日(水)](その1)に「ツバメオモト」として張られている写真は花や葉の様子から「オサバグサ」であると思われます。
全く知識のない方がそちらのホームページを閲覧した場合、誤って覚えこんでしまう畏れもあると思いますので老婆心ながらアドバイスさせて頂きたいと思います。
山野草が好きなジジイより |
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ショウジョウバカマ(尾瀬 燧ヶ岳) |
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ショウジョウバカマ(尾瀬 燧ヶ岳) |
登ってゆく足許に、あちらにもこちらにもショウジョウバカマが見られる
もう、よほど形のいいものに厳選してレンズを向けるようにしないと
とてもじゃないが、きりがない
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コブシ(尾瀬 燧ヶ岳) |
登山道の急斜面にいきなり満開のコブシを見つけたときはとにかくビックリした
足許ばかり見ていて大木となるコブシにはほとんど注意を向けていなかったということ
そして、今までにこんなにきれいなコブシを見たことが無かったこと
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ショウジョウバカマ(尾瀬 燧ヶ岳) |
周囲がほとんど枯草・枯木ばかり
そんな浅い春に真っ先に花を咲かせる
それがショウジョウバカマのイメージだ