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シーズンズグリーティング
12月第4週(12月23日〜12月29日)

石神井公園、水元公園でありきたりの鳥を見る
(年末間近の特別増刊)
(2001.12.12)

  

[12月28日]

[写真1]:カイツブリ(石神井公園)
カイツブリ(石神井公園)

カイツブリは本当は水中にいるときが最もカイツブリらしい時。
水面に浮かんでいるのはもしかしたら世を忍ぶ仮の姿かも知れない。
その証拠に鳥らしい形をしていない。
まるで潜水艦のような風貌だ。
これでいて水面を泳いだり、巣を作って子育てをしたり、そして、空を飛ぶこともできる。
この独特の形をした鳥は水中、水面、そして、空を制した。

[写真1]:カイツブリ(石神井公園)




[12月29日]



[写真2]:カワウ(水元公園)
カワウ(水元公園)

上野公園のカワウが一時的に激減。
ある日カウントゼロを記録した。(1998年ころのこと)
これと機を同じく水元公園では、たくさんの樹木が白く枯れるくらいカワウが急増した。
自然の保護といっても増えすぎは問題。
他の動植物の脅威となるばかりではなくカワウ自身にとっても有利なことはない。
樹木と野鳥の両立しない保護の問題もある。
バードサンクチュアリに設置されたアンケートボックスをこっそり覗いてみた。
「カワウは要らない。殺した方がいいと思う」。
今でも人間にとっての要不要という観点でしかものを考えない人がいるのも現実。

[写真2]:カワウ(水元公園)



[写真3]:ダイサギ(水元公園)
ダイサギ(水元公園)

臆病で警戒心の強い野鳥ではあるが、安全な相手には野鳥の方から近寄って行くこともある。
このダイサギは釣り人たちの間を巡回して、魚篭(びく)の中を見て回って場合によっては魚を失敬しようと思っているようだ。
もちろんだれかれ構わずに野鳥の方から近寄ってくるなんてことは考えられない。
釣り人には手の届くところまで近づくことはあっても、一般の人には決して近づいたりはしない。

[写真3]:ダイサギ(水元公園)



[写真4]:白い木−カワウ(水元公園)
白い木−カワウ(水元公園)

水元公園の管理事務所が危機感を感じていることが窺える。
急激にカワウが増えて、わづかの間に木々が白く染まってしまった。
カワウの増加が上野公園のカワウの減少と機を一にしていることは確かだが、その原因は分からない。
カワウの増加が一時的なものなのかどうかも分からない。
たとえ一時的なものだとしても枯れてしまった樹木が元に戻るということでもない。

[写真4]:白い木−カワウ(水元公園)




[写真5]:森の哲学者−モズ(水元公園)
森の哲学者−モズ(水元公園)

そして、モズは独特の面構えが良い。
特に目のまわりが黒っぽくなっているところがやはりどうしても賢そうに見える原因だろう。
他の小鳥達の鳴き声を覚えてまねをしてしまう。
決して人前では雌のそばへ寄っていってもの欲しそうに囀ったりはしない。
ゆっくりと尾を回す動作なんかは何を考えているのか分からないけれど、思慮深い動作のように見えてしまう。

[写真5]:森の哲学者−モズ(水元公園)



[写真6]:岸辺にて−ユリカモメ(水元公園)
岸辺にて−ユリカモメ(水元公園)

ユリカモメ。
群れで地上に上がってひなたぼっこをしながら一休みしているといった風情である。
実際に彼らは、空を飛んでいたり水面を泳いでいたりするのではなく、地面に立っているのが休むことになるのかどうかは分からない。
あるいは、人間から何かを貰えることを期待しての動作なのだろうか。

[写真6]:岸辺にて−ユリカモメ(水元公園)



撮影データ
[写真1]:カイツブリ(石神井公園)
CANON EOS-RT EF200mm F1:2.8L TELE-CONVERTER 2X
f2.8(×2) (1/500) ±0EV FUJICHROME PROVIA400 PRO(RHP)
GITZO #468L Manfrotto 141RC 98.12.28(月) 10:37 (98420H-07A)

[写真2]: カワウ(水元公園)
CANON EOS-55 EF200mm F1:2.8L TELE-CONVERTER 2X
f2.8(×2) (1/250) ±0EV FUJICHROME ASTIA100 PRO(RAP) ISO 200 増感
GITZO #468L Manfrotto 141RC 98.12.29(火) 10:00 (98619B-25)

[写真3]: ダイサギ(水元公園)
CANON EOS-RT EF200mm F1:2.8L TELE-CONVERTER 2X f2.8(×2)
(1/750) (露出補正:0) FUJICHROME ASTIA100 PRO(RAP) ISO 200 増感
GITZO #468L Manfrotto 141RC 98.12.29(火) 10:22 (98421B-04) 

[写真4]:白い木−カワウ(水元公園)
CANON EOS-RT EF200mm F1:2.8L TELE-CONVERTER 2X
f2.8(×2) (1/350) +1.0EV FUJICHROME ASTIA100 PRO(RAP) ISO 200 増感
GITZO #468L Manfrotto 141RC 98.12.29(火) 11:09 (98421B-24) 

[写真5]: 森の哲学者−モズ(水元公園)
CANON EOS-RT TAMRON SP500mm REFLEX F1:8.0
f8.0 (1/30) ±0EV FUJICHROME ASTIA100 PRO(RAP) ISO 200 増感
GITZO #468L Manfrotto 141RC 98.12.29(火) 12:07 (98422B-13A) 

[写真6]: 岸辺にて−ユリカモメ(水元公園)
CANON EOS-RT TAMRON SP500mm REFLEX F1:8.0
f8.0 (1/180) (露出補正:0) FUJICHROME ASTIA100 PRO(RAP) ISO 200 増感
GITZO #468L Manfrotto 141RC 1998.12.29(火) 12:35 (98422B-21A)

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