(2003. 6. 6)
サクラにはやや早い3月下旬、小金井公園を訪れた。 時まさにウメが満開であった。ここはウメの名所でもある。
ウメの古木が多く、樹形も素晴らしい。勢いもある。 きりっと晴れていてウメの枝振りそのままの影が落ちる。
青空に樹形のシルエット。ファインダーの中で組み立てる。 江戸東京たてもの園。保存された農家に梅の木がよく似合う。
なぜか懐かしさを感じる。薪で生活したことなんかないのに。 いろいろな建物が集められているが、これなんかは異色だ。
子供の頃、都電によく乗った。電車道路という言葉が懐かしい。 看板建築というジャンルの建物。いまでも神田あたりでは健在。
商店としての外観を優先したため、2階の住居に窓が無い。 自転車の後ろ(リア)に付いているからリアカーなのか。
傘屋さん。当時は傘は製造販売をしていた。 さて、以前も紹介した子宝湯という銭湯だが、
番台。お金を払うにはちょうどよく、絶妙な高さと腰周りの板で
男湯と女湯が相互に見えないようになっている。
まあ、行き来fできるドアもあり時々ちらっと見えるのも絶妙だ。女湯に飾られていた浮世絵。当時の銭湯の脱衣場の様子が
描かれている。浮世絵なのでややアダルトな目的で描かれた
ものだが、当時の様子をよく伝えている。
さて、左が男湯、右が女湯なのだが、壁一面の風景画は
男湯側に富士山がある。男尊女卑の思想が見え隠れする。男湯側の脱衣場付属の庭。隣家からの目隠しは考慮されて
いるものの実に開放的で広々している。裸のまま夕涼みする。
浴槽に入る前、全身特に下の方をよく洗うこと、など笑えます。 浴室の天井付近。天窓から風と光が入る。快適な空間。
女湯側の脱衣所付属庭園。男性と比べてに狭くて貧弱だ。
木が多く見通しが悪い。女性は裸で夕涼みなんかしない。♪一緒に出ようねって言ったのに、いつも私が待たされた。
若かったあの頃何も恐くなかったただ貴方のやさしさが恐かった
脱衣籠。このオープンさは現代では考えられない。
貴重品も下着も、なにもかも丸見え。盗難可能。子宝湯から外へ出ると、当時の町並みが目前に広がる。
蔵造りの建物の隣は酒屋さん。更に商店街が続く。
のれんをくぐる。それは一杯呑むという意味だ。
ここは以前にご紹介したことがあった。特別展 江戸東京たてもの園と千と千尋の神隠しを開催中。
2003年8月31日(日)まで。詳しくはここを見てください。
小金井公園の江戸東京たてもの園を後にして昭和記念公園に ちらほらちらほらコブシが咲いている。春を感じるひとときだ。
アセビも満開だ。常緑の葉の色にも春の息吹が感じられる。 日本庭園。小さなミニチュアのような滝があったりする。
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