花追い人の撮影日記
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花追い人の撮影日記(皐月)
さて、5月。ゴ−ルデンウィ―クの撮影計画はお決まりでしょうか。今回は、ゴ−ルデンウィ―クに時期をあわせてとっておきの撮影場所を紹介しよう。富士山の懐、富士宮方面は、東名の富士インタ−から西富士道路、富士宮道路を経由するのが一般的だが、御殿場インターから富士山スカイラインを抜ける経路も捨てがたい。有料道路だったが数年前から無料になった。標高が高いから初夏でも雪がちらつくことがある。途中の「水が塚公園」からの富士山は有名だ。富士山の最も最近の噴火である宝永火山の火ロがざっくりとえぐられて厳しい表情だ(写真1)。富士山の写真集を見ると必ず出てくるほど有名で写真も撮り尽くされた感があるが、それでも、ついフィルムを消費してしまうだけの魅力のあるポイントだ。
富士山スカイラインを抜けて最初の信号を右折すると「白糸の滝」へ出る。このあたりは有名観光地でドライプイン、土産物屋、有料駐車場がいっぱいだが、県営の無料駐車場がいつも空いているので、決して有料駐車場を使わないように注意しておく。白糸の滝は晴れた日の午前中は滝に虹が架かるからこれを撮影する事だ。虹とは微少な水滴への光の反射による現象であるから、PLフィルタ−で強調する事が出来ることをお忘れなく。虹に向かってPLフィルタ‐を回転させるとこのことがよく分かる(写真2)。
白糸の滝から139号線沿いにあるのが「まかいの牧場」。観光牧場で、羊や馬がいつも見られるところだ。ゴ−ルデンウィークの頃は菜の花の真っ盛り。東京や千葉よりはだいぶ遅い。富士山に向かって黄色い絨毯を撮ることが出来る。
さらに北へ向かうと、ここも宮士山の撮影地として有名な「田貫湖」だ。年に2回富士山頂からの日の出があり、湖面の逆さ富士と絡めてダイヤモンド富士として特に有名なのはご存知の通りである(写真3)。
この裏に「小田貫温原(こたぬきしつげん)」があり夏場にかけては湿原植物が見られるので時間に余裕があれば立ち寄って下さい。但し、ここからの富士山には高圧線の送電線が入るのでちょっとお奨め出来ないのが残念である。
「朝霧高原」は野草と富士山の撮影地としてあまりにも有名だ。近くの「富士国際花園」は巨大な温室内のペゴニアとフクシアの展示では全国でも有数ではないかと思う。それに温室の裏手にはハナショウプ園がある。ハナショウブと富士山の絡んだ撮影の出来る場所は、私の知る限りでは他にはない。ただ、ここは長近三脚の使用が禁止になったのが残念である。 さて、富士山は信仰の山として知られ、昔からの富士山信仰として各地に浅間神社(せんげんじんじゃ)がある。そればかりではなく、新輿宗教でも多くが富士山周辺に拠点を持っている。立正紋成会、真如苑もそのひとっだ。オウム真理教の富士宮・上九一色村はあまりにも有名だ。今回紹介したいのは、今では創価学会との関係を絶っているが、日蓮正宗の総本山として栄華を極めた「大石寺(たいせきじ)」だ。サクラ、ウメはもちろん、ミツパツツジ、カントウタンポポ、エビネ、ツワプキと年間を通じて花の撮影には事欠かない。
なんといっても圧巻は、ゴールデンウィ−クのフジである。フジは大石寺の本院ではなくて、少し離れた「大石寺下の坊」。ガイドプックにはここは−般には未公開となっているが、大丈夫である。駐車場完備入場無料。見頃は5月上旬のちょうどゴ―ルデンウィ−クだ。知名度では今一つだけれど、これだけのフジはまずどこにもないと断言しても良い。しかも、坊内の墓地からはフジを水乎または見下ろす位置から見ることが可能である。さらに、藤と富士という語呂合わせのような撮影も可能である(写真4)。
ここからさらに北へ進むと本栖湖へ出る。ここからの富士五湖も四季折々素暗らしい撮影ができるが、こちらはいづれ別の機会に改めて紹介する。
添付写真は本文にでてくる撮影場所で撮影したものです。撮影の時期は本文の紹介時期から外れていることがあります。ご了承願います。
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