2.石垣島 桃林寺
[2005年 3月 8日(火)](その2)
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桃林寺(とうりんじ) |
すでに夕方である
ホテルへ荷物を下ろして石垣島のホテル周辺の散策に出た
最初の目的とは桃林寺
石垣に囲まれてひっそりとした寺である
知らなければ民家と見まがうようだ
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桃林寺石垣 |
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桃林寺山門 |
琉球文化に大和のような様式の寺院があるのだろうか
というのが最初の疑問だ
と思ったら、こういうことのようだ
1614年に侵攻してきた薩摩藩、八重山諸島にひとつも寺院が無いということで建立を進言して作られた
つまりは大和文化が侵攻してできたものだ
信仰の寺ではなくて、侵攻の寺といったところだ
だが、それにしては濃厚に琉球の文化・様式を色濃く残している
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桃林寺看板 |
こうしてふたつの文化が融合してゆくという
歴史上の事実を実証している
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桃林寺屋根 |
建立の時には大和の様式を研究したに違いない
屋根の全体の形にそのことは表れている
だが、屋根瓦は明らかに沖縄のもの
このあたりが面白い
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ガジュマルノキ |
もちろん、寺院の植栽は沖縄の植物だ
こういう大和の寺院では決して見ることが出来ない庭木で構成されている
そのことも独特の雰囲気を醸し出す原因のひとつになっている
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桃林寺本堂 |
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桃林寺仁王像 |
賽銭箱・達磨の絵、照明器具、・・・
本堂の中は大和のものと区別できないくらいだ
県内にある唯一の等身大の仁王像、沖縄に現存する最古の像という
仁王像の前に並んでる幅広の板の隙間から覗くように撮影してみた
ほとんど琉球民族の仁王様である
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桃林寺屋根 |
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道路を望む |
赤味の掛かった屋根瓦は石垣島・竹富島の特徴のある建物の
もっとも印象にのこる部分だ
そういえば、土地ごとに屋根瓦の色が異なる
その場所の土の色を反映しているということなのだが
本堂の裏側から、ふと見ると、
本堂の表・裏の窓、山門などが完全に一直線になっている