14.浦内川と亜熱帯林散策(2)
[2005年 3月10日(木)](その2)
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カンムリワシだろうか(浦内川) |
浦内川のクルーズは続く
相変わらず、小さな船の座席に座って両サイドに少しでも目に留まるものがないか虎視眈々と狙っている
目立たないけれど、木の上に見たこともないくらい大きな鳥を発見した
どうみてもワシ・タカ類に見える
沖縄だけに棲息するカンムリワシだろうかと思った
カンムリワシはもっと全面が褐色で、背中が黒くてお腹が白いのはオオタカあたりが考えられる
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セイシカ−聖紫花(浦内川) |
セイシカ、聞き慣れぬ名前だが漢字で書くと聖紫花と書く
ツツジ科というよりも、ロドデンドロン(ツツジ属の学名)だからツツジそのものの一種
沖縄から台湾、中国の南部にだけ分布する
そんな花が目の前に咲いている
感無量だ
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浦内川の河口付近(浦内川) |
水面近くにやや霧が出てきている
霧というと、凛とした高原の朝の気温が低い情景が頭に浮かぶのだが
要は、水温と気温の温度差だ
朝、水よりも先に空気が暖まれば亜熱帯でも発生するという訳だ
波一つ無い穏やかな水面が印象的だ
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セイシカ(浦内川) |
見事に満開の花を見せてくれるセイシカというツツジの仲間
野生の個体は少ないというものの、惜しげもなく我々の目の前で咲き競っている
船からだから近寄ることはできない
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タカワラビ(浦内川) |
このまま大向こうから恐竜が現れればジェラシックパークの世界になる
一枚の葉が人の背丈から2メートルを越えるくらいまで
大きさだけに目を引かれるというのも能がない話だが
いかんせん想像を絶する巨大さである
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ヒカゲヘゴ(浦内川) |
木生シダである
太古の世界では木生シダが森林を作り、その下草も草本性のシダで覆われていた
やがて、裸子植物から被子植物(双子葉植物・単子葉植物)という花の咲く植物が現れるまで
シダ植物が我が世の春を過ごした訳だ
そのころの地球はきっとこんな感じであった筈
我々が生まれる前の遺伝子に刻み込まれたはるかな記憶
そして、現在われわれが愛しんでいる(いつくしんでいる)花のルーツになっている風景でもある
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タカワラビ(浦内川) |
再び、タカワラビの巨大な葉だ
写真では大きさがわからないが、一枚の葉が2メートルというのを想像してください