花追い人のホームページ    沖縄マングローブ紀行
(2005.10.10)

15.浦内川と亜熱帯散策(3)

[2005年 3月10日(木)](その3)



軍艦岩(浦内川)
軍艦岩(浦内川)

さて、浦内川のクルーズは、やや上流にはいってきた軍艦岩で一旦船を下りる
ここからシダの森を抜けていろいろな滝のあるジャングルを各自でハイキングする
概ね標準的なコースタイムで歩くと再び同じ船で出発地に戻れるが
ガイドの付くハイキングではないので各自の戻り時間は一定にはならない
そのあたりの状況によってはひとつ前の船になったり、後の船になったりすることもある
ある程度、そんな感じに対応してくれるという説明があったりしながらも
心は早くも亜熱帯林に遊んでいる
生命の誕生の故郷、生命の多様性のるつぼ、そんなイメージが頭の中に広がってくる



小さな滝(浦内川ジャングルクルーズ)
小さな滝(浦内川ジャングルクルーズ)

植物の生命の源は、太陽の光と豊かな水だ
亜熱帯に降り注ぐ強烈な光と、至る所にある小さな滝
生命のゆりかごには相応しい風景だ
だがしかし、文明の影に失われつつある風景でもある



オオタニワタリの着床(浦内川ジャングルクルーズ)
オオタニワタリの着床(浦内川ジャングルクルーズ)

植物には地生(ちせい)と着生(ちゃくせい)とがある
耳慣れない言葉だが、地生とは地面から植物が生えること
我々が普通目にする植物はほとんど地生だから、あえて地生という言葉を使うことはない
もう一つの着生とは、地面ではなく他の植物の枝などから生えること
ヤドリギとか、セッコクなどのラン類でよく見られる
植物には太陽の光をたくさん受けるための競争がある
この競争での戦略は、他の植物より少しでも背を高くする、蔓で他の植物に巻き付き高いところまで伸びてゆくなどがあるが
着生というのも有利に太陽の光を獲得する戦略のひとつだ



巨大なヒカゲヘゴ(浦内川ジャングルクルーズ)
巨大なヒカゲヘゴ(浦内川ジャングルクルーズ)

ヒカゲヘゴという名前からは日の当たらない生活をしているような印象があるが、
いくらでも幹を伸ばして他の植物の樹冠よりも上まで伸びてゆく
きっと大きく葉を伸ばしているあたりは太陽の光がたっぷりなところなのであろう
その分、ヒカゲヘゴの生えているあたりには陽が射し込まないと言うことなのかも知れない



タカワラビ(浦内川ジャングルクルーズ)
タカワラビ(浦内川ジャングルクルーズ)

浦内川の遊覧船から見えた巨大なシダである
目の前で見るとやっぱりそれはすごい



ジャングルの滝(浦内川ジャングルクルーズ) ジャングルの滝(浦内川ジャングルクルーズ)
ジャングルの滝(浦内川ジャングルクルーズ) ジャングルの滝(浦内川ジャングルクルーズ)



ジャングルの滝(浦内川ジャングルクルーズ)
ジャングルの滝(浦内川ジャングルクルーズ)

滝の写真を撮るときは、シャッター速度が大切だというのは写真雑誌の定番の記事になっている
シャッター速度によって水の流れの表情が大きく変わるからだ
ここにほぼ同じ構図の写真を3枚掲載してみた
横位置(長い方を横にすること)と縦位置の両方撮れというのも写真雑誌の常、
シャッター速度は、1/45秒、1/10秒、1/30秒



小さな滝(浦内川ジャングルクルーズ)
小さな滝(浦内川ジャングルクルーズ)

特に名前の無い小さな滝である
滝と言うほどのことにない小川の流れなのかもしれない



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