9.白砂湿原でミネザクラを見る
[2005年 6月23日(木)](その4)
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ミネザクラ(尾瀬 白砂田代) |
見晴地区から段小屋坂を抜けて尾瀬沼方面に向かっている
白砂峠を下って段小屋坂を抜けると
突然視界が広がり広い空が現れる
白砂田代という小さめ湿原だが、それでも段小屋坂から抜けてくると開放感で一杯だ
そんな白砂田代で思いもかけず満開のサクラに出会うことが出来た
普通の桜よりもずっと小降りの花をつけるミネザクラのようだ
尾瀬の花の本にはチシマザクラは登場するがミネザクラは登場しない
私の印象でも最初はチシマザクラだと思ったのだが
チシマザクラはミネザクラの有毛変種とある
どう見ても有毛には見えないのでここでは基本種名のミネザクラとしておく
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ミネザクラ(尾瀬 白砂田代) |
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ミネザクラ(尾瀬 白砂田代) |
花と同時に展開する葉が赤褐色だ
これもミネザクラの特徴
ヤマザクラと同じでしばらくすると普通の緑色の葉に変わる
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ミズバショウ(尾瀬 白砂田代) |
白砂田代で見られた、やや雑然と咲くミズバショウだ
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山笑う(尾瀬 沼尻) |
白砂田代から小さな湿原をたどるように行くとまもなく沼尻(尾瀬沼の尻)に向かって少し開けたところに出る
この新緑は燧ヶ岳の裾野に当たる部分になるのだろう
色の濃さの違う緑が上手い具合に入り交じっている
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尾瀬沼周遊へ(尾瀬 沼尻) |
新緑の中を沼尻に向かって歩を進める
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チングルマ(尾瀬 沼尻) |
チングルマは山の上の岩場のようなところに群生することもあるのだが
反面、湿原地のような環境にも群落を作ることもあるようだ
これはまさに後者の例だ
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ワタスゲ(尾瀬 沼尻) |
湿原を貫く木道に対して時々ベンチを乗せるプラットフォームが作られている
プラットフォームの脇に地名や方向の書かれた看板が設置された
看板の根元にワタスゲが花を咲かせる
秋にはふわふわの綿になって風にそよぐ筈だ
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湖尻0.9km 09:23 |
沼尻まであと0.9kmの標識がある
現在時刻は09:23
この場所に来るときはこれまでいつも時間が逼迫してほとんど走り抜けた記憶しかないが
今回は十分な余裕がある
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コバイケイソウ(尾瀬 尾瀬沼畔) |
花もなかなかいいけれど、このほわほわの葉というのか、芽というのか
なんか可愛らしいけれど気をつけなければならない
コバイケイソウは毒草として知られているからだ
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ショウジョウバカマ(尾瀬 尾瀬沼畔) |
本来は花期が終わっている頃なのだが
少しだけ残っていると言うこともある
コバイケイソウの後ろから恥ずかしそうに顔を覗かせているのはショウジョウバカマであった
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ムラサキヤシオツツジ(尾瀬 尾瀬沼畔) |
鮮やかさでは花いっぱいの尾瀬の中でもナンバーワンかも知れない
遠くからでもきちんとそれと判るのはムラサキヤシオツツジ
別名をミヤマツツジとも
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水景(尾瀬 尾瀬沼畔) |
まもなく尾瀬沼の沼尻
一足早く水景が現れた
※この連載の「1.御池から燧ヶ岳に登る」の植物名に誤りが有りました
当初、「ツバメオモト」としていましたが、読者の方からご指摘をいただき「オサバグサ」と判明致しました
謹んで訂正させていただくと共に不勉強をお詫び申し上げます
また、貴重なご指摘を有り難うございました