4.至仏山の花たち(3)
[2005年 7月11日(月)](その4)
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コバイケイソウ(尾瀬 至仏山) |
至仏山の花散策は小至仏山あたりに至った
今までは普通の土の上に生えていた植物が中心だが
この辺りからは、直接蛇紋岩から生えている植物が多くなる
至仏山が独特の、そして、豊かな植物相を持つのは蛇紋岩の山だからだ
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ヨツバシオガマ(尾瀬 至仏山) |
このあたりで植物相がはっきりと変わって、
ここまでに見かけなかった植物をいろいろと見るようになる
ヨツバシオガマもそんな植物のひとつだ
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オゼソウ(尾瀬 至仏山) |
尾瀬の名を冠した植物の代表格である
オゼソウ、但し、尾瀬でしか見られないという特産種ではなくて
谷川岳あたりでも見られるという
谷川岳も蛇紋岩の山、植物相が共通することもしばしばという
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ハクサンイチゲ(尾瀬 至仏山) |
岩に生えているというのがよく分かる
草花としては大きくて力強い印象だ
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コバイケイソウ(尾瀬 至仏山) |
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コバイケイソウ(尾瀬 至仏山) |
コバイケイソウは土の上にも生えるし、かなり湿原的な環境にも適応している
そして、こんな高山の岩の上にも平気で花を咲かせる
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キバナノコマノツメ(尾瀬 至仏山) |
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キバナノコマノツメ(尾瀬 至仏山) |
このあたりから上でよく見かけるのがキバナノコマノツメ
もちろんスミレの一種であるが、名前に「スミレ」の文字が無い
日本のスミレでは「スミレ」の名を持たない唯一のスミレだとのこと
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ベニドウダン(尾瀬 至仏山) |
サラサドウダンなんかよりもずっと濃い色が特徴だ
ほんとうに紅色になる
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ホソバヒナウスユキソウ(尾瀬 至仏山) |
日本にはウスユキソウの仲間がたくさんあるが、
その中でもミヤマウスユキソウとこのホソバヒナウスユキソウがヨーロッパアルプスのエーデルワイスに近いという
高山までわざわざ会いに来たという実感の花のひとつである
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ナナカマド(尾瀬 至仏山) |
このあたりは、もう背丈より高い木はほとんど無い
下界では背の高くなるナナカマドもこの辺りではそんな背丈にはなれないようだ