11.ちいさな食虫植物−コタヌキモ
[2005年 7月12日(火)](その4)
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ニッコウキスゲ・オニノヤガラ(尾瀬 尾瀬ヶ原) |
散策コースは、例の大好きな池塘から東電小屋に抜けて
そこから、コースを見晴(中田代十字路)へ向かう、一旦今夜の宿である見晴の山小屋に立ち寄って再び尾瀬ヶ原へ散策に出ている
ニッコウキスゲに寄り添うように咲いているのはオニニヤガラ
ヤガラとは「矢柄」、つまり鬼が使う弓矢の矢の軸のこと
葉緑素を持たずに栄養は他から(ナラタケ菌)寄生して奪い取る、そういうラン科の植物である
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オゼノサワトンボ(尾瀬 尾瀬ヶ原) |
目立たないのでなかなか見つからないが、逆に目が慣れてくるといくらでも見つかってくる
やや反りかえってはいるがトンボに見えないこともない
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コタヌキモ(尾瀬 尾瀬ヶ原) |
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コタヌキモ(尾瀬 尾瀬ヶ原) |
タヌキモの仲間は識別が極めて難しいらしく
権威ある文献(※)によれば「これまで『タヌキモ』と同定されていた標本が、じつはイヌタヌキモであることが次々と判明した。」とあるほどである
それくらいなのだから、これが、タヌキモなのか、イヌタヌキモなのか、コタヌキモなのか、・・・素人の私に分かるはずもない
一応、尾瀬関係の植物図鑑にコタヌキモの記載があったので、このあたりに分布するのかなと思ったという程度である
※「朝日新聞社 週刊朝日百科植物の世界16 p2−104 1994」
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タカネバラ(尾瀬 尾瀬ヶ原) |
これで、案外なかなか見つからないのがタカネバラである
しかも、ようやく見つけても1輪とか2輪の花を付けているだけ
そうなると十分に開いていなかったり、枯れかかっていたりでなかなかこれだけきれいに咲いているのに巡り会うことはなかなか無い
そんなタカネバラに出会った
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ハナニガナ(尾瀬 尾瀬ヶ原) |
まあ、それに引き替えいくらでも見つかって
かえって見落としまうというのが、ニガナ、シロバナニガナ、ハナニガナあたりなのかも知れない
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キヌガサソウ(尾瀬 尾瀬ヶ原) |
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キヌガサソウ(尾瀬 尾瀬ヶ原) |
尾瀬であこがれの植物のひとつである
時々情報が入って、指を銜えるのだがまだお目に掛かったことがない
これは、見晴地区の山小屋の前に植えられたもの
もちろん、尾瀬は尾瀬以外から持ち込まれた植物を植えると言うことは無いので
尾瀬の植物であることは間違いないのであるが、野生のものではない
それでも会えば嬉しいということに変わりはない
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オオナルコユリ(尾瀬 尾瀬ヶ原) |
そこらへんでよく見かけるナルコユリよりも明らかに大きい
草丈2メートルはあろうかというところだ
たまに見つけると1株だけだったりする
ちょっと可憐さというものには無縁かもしれない
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ワスレナグサ(尾瀬 尾瀬ヶ原) |
ほんとうにワスレナグサなのだろうか
尾瀬のムラサキ科植物というと、タチカメバソウ、ミヤマムラサキ、エゾムラサキなどが出てくるが
これは、そのどれとも違って見える
私にはどうしてもワスレナグサにしか見えないのだが