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シーズンズグリーティング
神代植物公園 バラの祭典
10月第2週
(10月8日〜10月14日)


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ホトトギスつぼみ(向島百花園)たとえば、私の撮影フィールドである神代植物公園。
年間を通じて花の撮影に通いつめている。
よく、「いつごろの季節が一番いいですか?」という質問をお受けする。
実はこれ、本当は困った質問なのだ。
花は年間を通じて咲くけれど、一年間均等に咲くわけじゃない。
たくさんの花が咲き乱れる季節もあれば、ほとんど何も咲かない季節もある。
しかし、個々の種類の花についてはそれぞれに一番いい時期があるのだから。
サクラを見たいのならいつごろ、バラならいつごろという答え方ならできるかも知れない。
もっとも、これ、また別の意味でとてもむづかしい質問なのだが。

 同じ場所に1〜2週間のサイクルで何回か出かけてみてください。
これくらいのサイクルだと前回つぼみだったものが咲いたり、咲き始めていたものが終わっていたり、なんとか「連続ドラマ」が見られる。
一年を通じて自分のフィールドに通いつめるというのは、いくつもの平行して展開する連続ドラマを確認していることだ。
この連続ドラマは最終回のクライマックスなんてない。
だから、いつごろが一番いいなんていえない。

それはさておき、神代植物公園ではお客さんが大量に押しかける時期が2回ある。
一回は4月の上旬。サクラの時期である。ソメイヨシノから黄色いバラ”サニーサンシャイン”(神代植物公園)始まってジンダイアケボノやベニシダレザクラのころまで。
サクラ以外の花も含めて、それこそ百花繚乱というのにふさわしい時期である。
もう一回は、秋のバラの時期だ。
バラは本来は春の花だが、高度な「園芸改良」の結果、ハイブリッドティーという園芸系の開発をはじめとして四季咲きと言われるところまで「改良」された。
しかし、年間を通じて見ごろという四季咲きではない。
春と秋の2回のピークがある。
花が多いのは春。
美しいのは秋。
10月上旬というところであろう。
このころになると、新聞・雑誌やテレビに神代植物公園のバラが紹介される。
それを見て大量のお客さんが押しかけるというわけだ。

 "花の写真" ということでは、やはりバラは特別なステイタス。
私の個人的な好みとしては自然界にひっそりと咲ピンクのバラ"プリンセスドゥミキ"(神代植物公園)くというような野草の風情が好きなので、バラは滅多に撮影することはない。
それにしても秋バラの最ピークに名所に赴いていながら全く撮影しないのもなにだし。
数カットの撮影を試みた。"薔薇" というイメージ。
花の色としては、白、ピンク、いわゆる青(青紫)とあるが、やはり高貴なイメージは深紅と黄色。花の形は多弁化して中心部がきつく巻いていて、全体にややふっくらと膨らむ。
比較的大きな花で香りが強い。
こんなのが典型的なイメージである。植物としては葉を入れた構図を作りたいところだが、こうしたイメージは植物とはかけ離れた薔薇という別物。

 ところで、"バラ色" ってどういう色だろうか。
黒に近い濃い紅色、"深紅" のような気もすうが少女の頬のバラ色というのとは別イメージ。
"玉虫色" のようにさまざまな色の総称としての使い方は無いところをみると案外ピンクがバラ色なのかも知れない。
それなら少女の頬として違和感が感じられない。どなたか正確なところをご教授いただけないでしょうか。


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