上高地−今年最初の紅葉便り
10月第3週(10月15日〜10月21日)
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風景写真を撮っているアマチュアカメラマンに最も人気の高い撮影地は、奥日光、裏磐梯とならんで常にトップに並ぶのが上高地。
私はまだ何回も行っていないからどのシーズンがベストなのかは判らないけれど、撮影仲間によれば10月中旬だという。
それならというのでキャノンクラブさきたま支部の毎年恒例の一泊撮影会に提案した。
自分で提案していながら、勤務の都合で前日からの徹夜になってしまった。
支部で手配したバスに乗れずに、本当に久しぶりの汽車の旅。
徹夜明けだからということもあって、グリーン車両の指定席券を持っての旅立ちだ。
9:00新宿発の信越線特急、それも生まれてはじめてグリーン車の旅が始まる。
秋晴れの中央線をあずさ53号は進む。目的地への期待がいやます快適な汽車の旅だ。
秋山の見える車窓や汽車の旅
車窓より林檎の稔り諏訪の里
コスモスや車窓に手を振る人のあり
秋の光の中を走る電車は11:57分に松本駅に到着。
ここから松本電鉄上高地線に乗り換える。
昔の都電を思い起こさせる長いベンチシートには場所柄登山靴の人も多かったけれど、通学の高校生や花束を買って持ち帰る地元の人。
東京と同じ、ズボンを引きずった携帯片手の高校生とおぼしき男の子もいたりでローカル色豊か。
自家用車や貸切バスでは味わえない旅の気分がいやでも盛り上がる。
松本電鉄上高地線の電車はガタンとばかり新島島に到着。
ここで二台のバスが乗客の乗換を待っている。
切符の清算とバスの乗車券購入で窓口の長蛇の列にバスの出発時刻が気になる。何のことはない。
ここの列の人は全員どちらかのバスに乗り換えるのだし。
バスの方もそれを承知で待ってる。乗り遅れるなどということは金輪際あり得ない。
上高地バスターミナルから河童橋は目と鼻の先。河童橋のあたりにはすでに大人数の団体が記念撮影の真っ最中。
さすがに上高地の朝ははやい。橋のたもとや橋の上から穂高連峰の眺望がみごと。
文字通り抜けるような青空にまっ白い雲。
終日かけてここから終日かけて大正池までというわずかな距離。
最高の撮影日和に一行のシャッター音が快適に響き始める。
晴天。
水の美しさでは特筆に値する梓川。
その梓川の水面が太陽の反射できらめいて見える。
実は晴天ならば必ず撮れる写真なのである。
煌めきがまぶしく見える方向から水面を見る。
バックを決めたら次は何か被写体を捜す。
枯れ草でも何でもよい。
これにピントを合わせればバックは水面の煌めきになる。
後は絞りを変え露出を変えて何枚かシャッターを切ればよい。
露出はノーマルからプラス1、プラス2までで十分。
絞りをあければきらきらする光りの粒が大きくなる。
シャッター速度を遅くすれば光りの粒の数が増える。
この辺りを計算するということだけだ。
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