花追い人のホームページです。
シーズンズグリーティング
季節の移ろいは連続ドラマのように
11月第1週(11月5日〜11月11日)

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アブチロン(神代植物公園)『亀っ子倶楽部』の写真展『華・はな・花』へは多数のご来訪をいただきまして大変ありがとうございました。
11月3日までやっていますので今からでもご来場いただければと思います。昨年までは春・秋の2回開催でしたが、今年は春に東京都の方針で緑の相談所が閉鎖されたなど、諸般の事情で秋一回だけの開催となりました。
来年はおそらく従来同様に春・秋2回の開催に戻れると思います。
今後ともよろしくお願い申し上げます。

こういう写真展では、会期中は時間が許す限り会場に詰めることになる。
多くのお客様と花談義、写真談義をしている。
頭の中は花のこと、写真のことでいっぱいなのに、実際には撮影ができないという極度のアンバランス状態に置かれることになる。寸暇を見つけて会場の目の前くらいにこそこそと出掛けるのが精一杯なのだ。
こうすると、枯れかかって花びらがいくつか落ちてしまったような花でも不思議と目についてくるようになる。
会場の入口の前にあるアブチロン(写真1)。
トチノキ色づく(神代植物公園)これを暇があるごとに見ることになる。
夕方の光が射す頃が美しい。
会期中これを何回も撮影することになる。
花を追って毎週自分のフィールドに撮影に出かけるということは、いくつもの平行した連続ドラマを見ているようなものだ。
ある時膨らみかけたつぼみは次に訪れた時に開花している。
そしてその次には、・・・と。
だから2週間の会場詰めは、別のフィールドで展開している、たくさんの連続ドラマのストーリーが途切れてしまうことになる。
ふと気が付いたら東京地方にも紅葉・黄葉が始まっていたということになる。
トチノキの黄葉が美しい(写真2)。
サクラは山岳地帯など夜間の冷え込みが激しいところでは紅くなる。
東京では黄葉といったほうが相応しい色になる。
植物の営みの中で、花が咲くとか、実が成るとかについては個々の植物の営みとして見ているのであるが、紅葉という営みは山全体だとか、そこいら一帯だとかの植物全体としての営みとして捉えられているようである。
ルドベキア(神代植物公園)しかし、カエデとサクラとハゼノキとでは紅葉の営み自体が別々のもの。そ
れぞれの独特の色、本当は、一括して紅葉したなんて言えない。

ルドベキア(写真3)は園芸「改良」がなされている。
そのためかどうか良く知らないが、花期がとても長い花。
だから季節感には乏しい花ということ。
花それ自体よりも花に差し込んでくる光のほうに季節感がある。
というより、光で季節の違いがわかってくるくらい、長いこと咲きつづける花ということのようだ。


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