花の季節は終わり。こんな時は冬鳥を追う。
11月第4週(11月26日〜12月2日)
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花の季節は終わって、冬は鳥の季節。朝から首都高速を使って葛西臨海公園に向かう。都内では有名な探鳥地である。月末近くの金曜日とあって一般道路や首都高速はそれなりの混雑。街内の混雑とは反比例して公園内はほとんど来園者もない。駐車場横の池はカルガモたち(写真1)の天国。人影が少ないときは、カルガモたちは人が近づくとなにか餌をもらおうとして群がってくる。
人影まばらな公園内を元気に飛び回っているのがヒヨドリ。あいも変わらずピーヨピーヨとけたたましいばかりのにぎやかさ。枝から枝、橋の欄干。なにをそんなに騒いでいるのかさっぱり分からないけれどそれはそれで仲間とのコミュニケーションなのだろうか。そんなことにはお構いなしなのはスズメたち。あいも変わらず群合っての採餌活動である。
葛西臨海公園のなぎさ橋あたりから野鳥園に向かって海岸線に沿って歩いて行く。海面上は波も静か。ところどころにカンムリカイツブリ。やはりカイツブリの仲間だけあって頻繁に水中に潜ってはとんでもないところに浮上する。普通のカイツブリよりもずっと大きく目立つ存在。大きな群を作ることもあるそうだが、私の見たのはいつも一羽かせいぜい数羽の小さな群ばかり。
葛西臨海公園といえばやはりクロツラヘラサギとセイタカシギである。セイタカシギは初めてみたときはなんて珍しい鳥だろうと目を見張ったものだがこの場所に住み着いているため、基本的にはいつでも見ることができる。クロツラヘラサギのほうは一羽しかいないからそれでも滅多に見られないが、セイタカシギの方は行けば必ず見られる鳥ということになる。(写真2)
葛西臨海公園から向島百花園へ
一年中でもっとも花の少ない季節であるが、葛西臨海公園から向島百花園というのは一つのコースになってしまっている。それでも、冬の花はサザンカ。他の花がない時期にひとりで花を付ける。昆虫が活動できない時期に花をつけるのは花粉の媒介を昆虫に依存していないから。時折花粉で顔を黄色くしているメジロやヒヨドリを見かけることがある。
東北地方ならずとも紅葉の名所のピークは終わってしまった。全国で最も遅い紅葉を見られるのは実は東京ではないかと思われる。今や東京の温暖化が進んで南へ行くよりも東京の方が暖かい地方と言うことになりそうである。今年はいつまでも気温が下がらず紅葉はよくないと言われてきたがようやく少しは冷え込みが来たようである。
先日は現の証拠について文章だけで写真をお見せしていなかった。お腹を壊したときによく利く民間薬としてあまりにも有名である。花が終わった後の特異な仕掛けでも有名。一つの花に5つの種。その一つ一つがバネ仕掛けで遠くへとばされるように巧妙な仕掛けが隠されている。バネの形がちょうど御神輿の屋根の形に似ていることからこの草にミコシグサの別名がある。(写真3)
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