初日の出を拝む下見に出かけました。
12月第4週(12月24日〜12月30日+31日)
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クリスマスを過ぎると年末の慌しさがむしろ遠のいて正月の静けさをふと感じるようになる。年内にやるべきことがすべて終わったというのではない。一種のあきらめムードなのかもしれない。
最近は一人で出歩くことばかりが多くなっている。そういう意味では、久しぶりの家族連れの小旅行。朝早くもなく半端な時間の出発。さすがに年末の混雑は健在で山中湖に直行して夕方に着いた。冬は山中湖から富士山が見える確率が高くなる。まじかに望む雪を戴いた富士は富士五湖の醍醐味である。しかし、夕方の到着では撮影タイムには中途半端。オーママ岬を一周しただけで日没になってしまった。まあたまには撮影行ではない旅行もいいものだ。翌日は箱根神社にお参りしただけ。昼食をとって早々に東京に戻ってきた。一泊二日でのたったワンカットは、夕日に染まった山中湖で師走の慌しさもなんのそのののんびりと湖面を泳ぎ去る白鳥。(写真1)
もうすでに8年連続となった元日の初日の出行であるが、今年は久しぶりに東京で迎えなければならないお正月となった。いくつかの撮影候補地のうち江ノ島を第一候補にした。年末押し詰まって下見を兼ねて江ノ島へ向かう。鎌倉へは割合によく出かけているが江ノ島ということになると小学校以来だ。下見とはいえ勝手が分からなくてまごまごする撮影行であった。
小田急線片瀬江ノ島駅から、江ノ島へは橋を使って歩いて渡る。エスカーというのは江ノ島の山頂部にある植物園とか展望塔のあるところまで登って行くエスカレータのこと。エスカーと植物園の入園料、展望塔の搭乗券のセット券を購入。今にも壊れそうなエスカーや展望塔のエレベータ。展望塔の頂上からは富士山が間近に見える。♪真白き富士の峯緑の江ノ島。眼下の岩の上にはあんなところに釣り人。その上に釣果を狙ってトンビがたくさん飛び交う。
江ノ島を離れて水族館のある海岸へ。平日とあって人影は少ないとはいえ、ほぼ絶えることなしに散歩して行く人が行き交う。犬の散歩をさせる人、アベック、この寒いのにサーフィンをしている人、・・・・・・。女の子二人連れ、しきりにしゃがみ込んで海岸から貝殻を捜している。波打ち際に足をぬらしたり、写真を撮り合ったり。見ているだけでも楽しいひとときであることがわかる。
いつもは、花の写真、野鳥の写真ばかり撮っている。特に被写体が少ない冬になると、他のジャンルの写真を撮ってみたくなってくる。かといって部屋の中でのテーブルフォトというわけにもゆかず、ポートレートかスナップかといったところ。しかし、なかなか知らないモデルにカメラを向ける勇気が出ず、こっそりと、顔が判らないように、といった消極的なスナップ撮影になってしまう(写真2)。
砂と風で作られた小さな風景を狙ったりもしてみる。夕方の低い光が立体感を極端に強調する。写真というものは、それだけではスケールが解らないから案外大きな風景に見えるかも知れない。水族館の駐車場にある風除けの御簾のために風が巻いてできた小さな造形。ほんの箱庭のような広大な風景で遊んでみる。撮影後にちょいと足で壊してみたりして・・・・・・。
特に目的もなく海岸を歩いてみたい時。夫婦であったり、恋人であったり、友人であったりの、大切な人と共有する時間を過ごすとき。ひとりで静かに物思いに浸りたい時。ただぼんやりと海を眺めていたいとき。単なる運動不足の解消が目的の時。ただし、イヌたちはどんなときも、それも、海岸に限らず散歩をするのは大好きだ(写真3)。
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