花追い人のホームページです。
シーズンズグリーティング
3月第3週(3月18日〜3月24日)

春はそぞろ。撮影地もあちこちに

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無人のリフト(伊豆 大室山公園)[3月19日]
 久しぶりのキャノンクラブさきたま支部の撮影会である。目的地は伊豆半島。伊東市にある大室山公園だ。撮影会を計画したときのお目当てはさくらの里での早咲きのサクラであるが、2週間前に予定されていた大室山の山焼きが強風のため2回延期になってこの日にずれ込んだ。これがこの日の撮影の目玉となった。

 大室山というのは完璧なプリン型の山で、全山がススキにおおわれている。樹木らしい樹木が全くない。山焼きのために作られたような山である。点火をどうするのかと思ったら人海戦術で2〜3メートルおきに松明(たいまつ)をもった人を動員して山麓一周を取り囲む。12時のサイレンを合図に全員が一斉にススキに火を放つ。その後は極めて簡単。およそ5分から10分くらいで山頂までのススキが全部灰になるという寸法だ。
 それにしても全山が一斉に燃え尽きるというのは迫力のある光景だ。そもそも山焼きはおおいに観光客を意識しているイベントである。春から夏にかけて大室山のリフトに乗ると判るのだがこの山は案外野草が豊かである。これには毎年の山焼きによる更新が功を奏しているようだ。
(写真1:無人のリフト(伊豆 大室山公園))

 山焼きが終わってからはさくらの里での撮影に移行した。早咲きの河津桜が終わって、ソメイヨシノとかの普通種がまだという端境期で桜に関しては完全に期待を裏切ったことになった。このためこの場所での撮影はスナップショットに特化したのだが、撮影システムは山焼きからそのまま移行したために500mmの超大型システムでのスナップショットになった。花追い人には珍しいスナップショットである。特に知らない人を被写体にするのはとても珍しいのだが、本人に無断でホームページに公開するわけには行かないので残念ながらここに掲載するわけに行かない。悪しからずご了承ください。

[3月20日]
落ち椿(鎌倉 瑞泉寺) 鎌倉へ。撮影ではなく用事があって向かった。道路事情がいつになく順調で途中で購入する昼食を買うにもまだ店が開いていない時間に鎌倉市内に入ってしまった。急遽の瑞泉寺(ずいせんじ)。三脚やカメラバッグは車の中。レンズ2本とカメラ1台の軽装で寺の中へ向かう。山門をくぐったところで落ち椿1つ。こういうものは「やらせ」で置いたりしてはいけない。どうしても不自然になってしまうのだ。撮影後ちょっとした風でひっくり返ってしまった。たった一度のシャッターチャンス。
(写真2:落ちツバキ(鎌倉 瑞泉寺))

[3月24日]
 春まだ浅き石神井公園。池の畔の辛夷(こぶし)の木がほんの少しほころび始めたところ。冬鳥のカモたちはおそらく渡りの準備に余念がないところであろうが、悲しいかな、私にはいつものカモたちののんびりとした行動と何ら変わっているようには見えない。渡り先での繁殖のためのペアリングを済ませたことと栄養状態をしっかりさせた位で引っ越し荷物を取りまとめたりはしていない。辛夷の花にヒヨドリが訪れた。花を食べに来たのである。

オシドリ(石神井公園) 三法寺池の東屋には時にはアベックが肩を並べていたりする。ちょっと悪いかなと思うこともあるけれど、ここから水鳥がよく見えることは間違いない。普通のカモなら遠慮するということもあるのだがめずらしくオシドリ6〜7羽が池の中央部に現れてこの東屋からとてもよく見えた。アベックの方は極力見ないようにするからもう少し撮影させて下さい。
(写真3:オシドリ(石神井公園))

 三法寺池の中央に出てきたオシドリたち。かなり光線不足なのでスローシャッターで止まらない感じ。ミラーアップのためにシャッターレリーズ時に視界から消えた画像が戻るときに鳥が同じ場所に居ないという感じである。こういうときはぶれている。ぶれているときはシャッターを切らないのではなくて2倍から3倍くらいたくさん切る。そうすれば、何枚かは止まっている写真が撮れるものである。

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