8月第4週(8月26日〜9月1日)
長瀞。七草寺を一日でまわると。
秋の七種。
山上憶良の歌に詠み込まれていることに由来しているのだが、
不思議なことに大幅に花期がずれていて普通は全部の花を同時に見ることは出来ない。
キキョウ、ナデシコは6月から、ススキなどは10月までまたなければならない
そのくらいのずれである。
長瀞にある七草寺を一日に全部まわって、
各寺の花を全部見ようというのがこのゲームの目的である。
もちろん各花の見頃を見るのではなく咲いていればよいというものだ。
このゲーム、日にちの設定が最大の問題。
昨年は9月5日に行った。
なんとか7つの寺で7つの花を見ることが出来たが。
もちろん、それぞれの花がもっとも見頃であるはずもなく
特にナデシコなんかは惨めなもの。
枯れかかっていてとても写真にならないのを
強引に接写で超クローズアップで何とか撮影はしてみたものの、
カメラの不調で証拠写真の撮れていないという状況であった。
今日はこのゲームの結果ではなくて、
こういう一日のなかで撮影した写真をご覧いただくのが目的である。
[8月28日]
[写真1]:ウド(長瀞 法善寺=藤袴寺)
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長瀞の七草寺ではいくつかの寺で同じ六地蔵が見られる。
尾花寺、桔梗寺、葛寺、萩寺。
必ずしも全部の寺で確認したわけではないが、
何らかの統一が行われたものと思われる。
七草寺は戦後、長瀞町の呼びかけにより各寺が手を挙げたものとのこと。
大規模な檀家のあるところもあればほとんど檀家もなく小さくやっているところもある。
それでも、長瀞七草寺として知名度が上がって秋には参拝者が増えたことは間違いない。
[写真1]:ウド(長瀞 法善寺=藤袴寺)
[写真2]:フシグロセンノウ(長瀞 法善寺=藤袴寺)
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そもそも野生の花を、大きく派手な色に「園芸改良」したのが園芸植物なのだから、
野生の花が園芸の花よりも地味に見えることは当然のことである。
しかし、フシグロセンノウは野生のままの花なのに
なんというわびさびの利いた色合いなのであろう。
もちろん野草なのだから野生で咲いているところがもっともよく似合っているのは
当然としても寺院に植えられてこんなにぴったりとマッチする花もめずらしい。
[写真2]:フシグロセンノウ(長瀞 法善寺=藤袴寺)
[写真3]:ナス(長瀞 真性寺=女郎花寺)
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ナスの原産地はインド東部と見られていますが、
日本へは中国経由で直接渡来したもの、中国・朝鮮半島を経て入ってきたもの、
東南アジア方面から直接伝来したものなど、いろいろな経路が考えられます。
このように異なった経路をたどって渡来したことと、
日本各地での選抜・改良が加わって、ナスはその大きさや形、色など、
変化に富んだものになりました。
(日本放送出版協会 "園芸ハンドブック1 19993" 1 19992 日本放送出版協会
p131)
コメントはこの文献から借用しています。写真は花追い人です。
[写真3]:ナス(長瀞 真性寺=女郎花寺)
撮影データ
[写真1]
ウド(長瀞 法善寺=藤袴寺)
CANON EOS-1N EF200mm F1:2.8L C-PL
f2.8 (1/400) +0.7EV FUJICHROME ASTIA100 PRO(RAP)
GITZO #468L Manfrotto 141RC 1999.8.28(土) 10:29 (99563A-24)
[写真2]
フシグロセンノウ(長瀞 法善寺=藤袴寺)
CANON EOS-1N EF200mm F1:2.8L C-PL
f2.8 (1/200) -1.0EV FUJICHROME ASTIA100 PRO(RAP)
GITZO #468L Manfrotto 141RC 1999.8.28(土) 10:35 (99563A-25)
[写真3]
ナス(長瀞 真性寺=女郎花寺)
CANON EOS-1N EF200mm F1:2.8L TELE-CONVERTER 2X f2.8(×2) (1/125)
±0EV Kodak EKTACHROME DYNA HighColer NEW 100(EBX)
GITZO #468L Manfrotto 141RC 1999.8.28(土) 15:09 (99564X-14)
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