花追い人のホームページです。
シーズンズグリーティング
9月第4週(9月23日〜9月29日)

秋まっさかりのヒガンバナとコスモスの名所では。

(秋真っ盛り特別増刊)

この時期になると、花を追うカメラマンの関心は秋の花の便りに集中する。
なかでも飛び抜けているのが、巾着田(埼玉県日高市)のヒガンバナ、そして、昭和記念公園(東京都立川市他)のコスモスだ。
今回はこの両方をご紹介する。
たくさんの花が群生するという風景はこの2箇所が圧巻だ。
天候も安定するので是非訪れていただきたい。
写真を撮る人も撮らない人も秋の充実した一日を過ごせることを約束する。

なお、亀っ子倶楽部の写真展 へ多数のご来場有り難うございます。
まだまだやっていますのでご来場をお待ちしています。
神代植物公園内のヒガンバナは既に咲き始めています。


[9月23日]

[写真1]:川辺にて=ヒガンバナ(日高市 巾着田)
川辺にて=ヒガンバナ(日高市 巾着田)

勤務先の有志による日高市巾着田のヒガンバナ撮影会はすっかり恒例になった。
とはいっても、撮影よりは川原バーベキュー大会が主眼の様ではあるが。
今年は勤務の関係上参加できないと思って、早すぎるのは承知の上で前の週に一人で出かけてみた。
後でよく聞いてみると休祭日ダイヤをうまく利用すると昼過ぎに現地を出発して絶妙な連絡で勤務に間に合うように出勤できる。
こんな電車が存在するらしい。

[写真1]:川辺にて=ヒガンバナ(日高市 巾着田)



 [写真2]:ヒガンバナ−梅の木(日高市 巾着田)
ヒガンバナ−梅の木(日高市 巾着田)

そうであれば、私ひとりは早朝に出発。
みんなが集まった頃には撮影が一段落するようなスケジュールを立ててみた。
いつも車でしか行った事の無い巾着田に、はじめて電車で行ってみる。
自転車であまり使うことのない駅へ出ることを含めて、初めて尽くしの巾着田行きであった。
天気は今にも降りそうな下り坂。
みんなが集まった頃には冷たい雨が降り続くという感じになってしまった。
お彼岸の中日のヒガンバナだが、悪天候が影響して比較的人出の少ない巾着田となった。
それでも撮影会とかバスツアーとかは一度決めたら日程を変更できないからそれなりの人出にはなる。
調整の利く個人ツアーがほとんどいなくなったというところであろうか。

[写真2]:ヒガンバナ−梅の木(日高市 巾着田)



[写真3]:あいあい橋から(日高市 巾着田)
あいあい橋から(日高市 巾着田)

あいあい橋は、例のふるさと創生資金により作られたという。
あいあい橋の上から俯瞰するというのはもともと私が発見したアングルではない。
数年前に他の人の作品を見て初めて気がついたものだ。
その後必ずチェックするようになったがやはり新鮮なアングルであることには変わらない。
ただし、花までの距離があり撮影は困難だ。
広い範囲が写りこむのはいいのだが、花が小さくなる上にどこかに邪魔なものが写りこむ可能性が大きい。

[写真3]:あいあい橋から(日高市 巾着田)



[写真4]:ヒガンバナ−刈り入れ前(日高市 巾着田)
ヒガンバナ−刈り入れ前(日高市 巾着田)

巾着田はおそらく川原や林や遊歩道、駐車場あたりが公用地。中央部に田圃や畑が広がるあたりが民有地となっている。今まで田圃をバックにしたヒガンバナというシチュエーションを見つけたことが無かったが、今回発見した。数輪だけの花だが駐車場への誘導路の真中から撮らなければならない。開花時期だけの交通整理の係員が何か声を掛けようとして見つめている間に撮影を終了した。

[写真4]:ヒガンバナ−刈り入れ前(日高市 巾着田)



[9月28日]

[写真5]:カンナ(国営昭和記念公園)
カンナ(国営昭和記念公園)

この時期、コスモスがよいと言われる国営昭和記念公園へ出かける。
入園すると鉢植えのカンナ。
人の背丈よりもずっと背が高く完全に見上げる位置。
花はほとんど傷みかけていたのだが、秋の空が美しい。
その添景としてならまだ使えると判断した。
こういう広い場所、特に秋がいい。
頭の上いっぱいに広がる空。
深い青、ところどころに刷毛ではいた様な白い雲。
池の向こう側に林が広がる。
カンナの花はあくまでも脇役。

[写真5]:カンナ(国営昭和記念公園)



[写真6]:もみじ水面(国営昭和記念公園)
もみじ水面(国営昭和記念公園)

昭和記念公園の日本庭園の中央部は大きな池になっている。
晴れていると水面に日が当たりきらきらと輝く。
まだ紅葉が始まっていないカエデと水面のきらめきとレンズの光軸が一直線になるように三脚をセットする。
少しでも構図を変えると光軸が狂って結構苦労することになる。
微妙なことにそうこうしているうちに太陽が動いてまた光軸が合わなくなる。
一点から来た光がレンズのあちこちを通っても一点に焦点を結ぶのがピンとの合った時のレンズの働き。
ぼけた状態というのはレンズの通る場所によってフィルム面の違う場所に光が来ること。
だからぼけはレンズの形。
この写真ではレンズの絞り羽根のかたちが現れている。
絞り開放で撮れば円形にぼけるのだが、八角形のぼけも面白いのであえてこのままシャッターを切る。

[写真6]:もみじ水面(国営昭和記念公園)



撮影データ
[写真1]:川辺にて=ヒガンバナ(日高市 巾着田)
CANON EOS-1N EF200mm F1:2.8L
f2.8 (1/30) +0.7EV FUJICHROME Velvia(RVP)
GITZO #468L Manfrotto #141RC 2000.9.23(土) 8:09 (00581V-28)

[写真2]:ヒガンバナ−梅の木(日高市 巾着田)
CANON EOS-1N EF200mm F1:2.8L
f2.8 (1/25) (露出補正:0) FUJICHROME Velvia(RVP)
GITZO #468L Manfrotto #141RC 2000.9.23(土) 8:41 (00582V-7)

[写真3]:あいあい橋から(日高市 巾着田)
CANON EOS-1N SIGMA 90mmAF-MACRO F1:2.8
f8.0 (1/10) (露出補正:0) FUJICHROME Velvia(RVP)
GITZO #468L Manfrotto #141RC 2000.9.23(土) 9:29 (00582V-26)

[写真4]:ヒガンバナ−刈り入れ前(日高市 巾着田)
CANON EOS-1N EF200mm F1:2.8L
f2.8 (1/30) +0.7EV FUJICHROME Velvia(RVP)
GITZO #468L Manfrotto #141RC 2000.9.23(土) 10:28 (00583V-5A)

[写真5]:カンナ(国営昭和記念公園)
CANON EOS-1N EF28mm F1:2.8 C-PL
f11 (1/25) (露出補正:0) Konica Chrome SINRA 森羅(SRS)
GITZO #468L Manfrotto #141RC 2000.9.28(木) 11:33 (00584C-3)

[写真6]:もみじ水面(国営昭和記念公園)
CANON EOS-1N EF200mm F1:2.8L TELE-CONVERTER 2X
f5.6(×2) (1/250) (露出補正:0) Konica Chrome SINRA 森羅(SRS)
GITZO #468L Manfrotto #141RC 2000.9.28(木) 13:59 (00584C-29)

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