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ハナショウブ "浦安の舞"(堀切菖蒲園) |
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ハナショウブ "浦安の舞"(堀切菖蒲園) |
6月と言えば梅雨である
梅雨と言えば、アジサイとハナショウブ
ハナショウブと言えば江戸系花菖蒲のメッカである堀切菖蒲園ということになる
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ハナショウブ ”十二単” (堀切菖蒲園) |
堀切菖蒲園は現在たくさんのハナショウブの品種が見られるというだけではなく、
花菖蒲を巡る江戸時代の爛熟した園芸文化を支えた場所でもある
それは世界の中でも、時代の中でも突出して爛熟した文化の歴史であった
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ハナショウブ ”猿踊” (堀切菖蒲園) |
それほどまでに、当時世界最大の都市であった江戸では
喰うに困らない生活基盤が確立した上で、長期間にわたって平和な時代が続いたということだ
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ムラサキツユクサ(堀切菖蒲園) |
もちろん、花菖蒲だけが突出したわけではない
変わりアサガオ、サクラソウ、菊、サツキを初めとした盆栽、など多くの園芸の分野や
浮世絵や落語や歌舞伎や、・・・
そういう庶民文化も一斉に爛熟している
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ハナショウブ "鳳凰" (堀切菖蒲園) |
歴史では大きく変化した時代を主に扱うから
爛熟した江戸時代の文化にスポットライトを当てた論証は必ずしも主流ではないのだが
私としてはとてもとても興味のある時代であることは間違いない
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ハナショウブ "筑羽根" (堀切菖蒲園) |
なぜなら、喰うに困らない長期間の平和が続いた時代という世界史でも希有の時代というのは
現代に最も似ている時代でもあるからだ
それなのに、現代には爛熟した文化というものが目立ってこないのはどういう訳だろう