8.山頂から北岳山荘へ向かう
[7月28日(木)](その5)
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北岳山頂にて 09:34 |
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北岳山頂にて 09:35 |
写真を撮りながら登っているということもあり(これは言い訳、本当は体力的な差が大きいのだが)
私はパーティのなかでは常にしんがりを勤めている
先行の2名が山頂でしばらく過ごして、私の到着を待っていた
そして、私の到着を合図に出発する
いつもそんな感じだ
山頂からちょっと下った感じの所に北岳の看板がある
それにしても、向こう側に幾筋にも山脈が重なって見える様には圧倒されっぱなしだ
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キタダケナズナ(北岳山頂付近) |
何を好き好んでこんな厳しい環境に生息しているのだろうか
ヤマハハコとよく似たキタダケナズナは北岳と八ヶ岳に分布する日本固有種
絶滅危惧TA類(CR)(ごく近い将来における絶滅の危険性が極めて高い種)とある
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富士山遠望(北岳山頂付近) |
ここでは雲というものは目の高さよりも下にあるもののようだ
大海に浮かぶ島のように雲より高いものだけがそこに見えていて
その他のあらゆるものが海底に沈んでいるようだ
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ミヤマオダマキ(北岳山頂付近) |
普通に花屋さんに売っているオダマキというのは、このミヤマオダマキを園芸改良したものだ
その原種が今足元に咲いている
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北岳山荘を望む(北岳山頂付近) |
はるか稜線の彼方に今日の宿泊場所となる山梨県営北岳山荘が赤く小さく見えた
そのまま稜線を左にたどってゆくと比較的近距離に間の岳(あいのたけ)が見える
間の岳は3189メートル:北岳(3192メートル)より3メートル低く日本で4番目の標高の山である
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北岳山頂付近 09:55 |
なだらかな下
稜線をたどって北岳山荘へ向かう
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北岳山頂付近 |
目より低いところに層状の雲
見上げたところには絹状の雲だ
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キタダケナズナ(北岳山頂付近) |
岩のまわりに隠れるように生き延びている
そこは少しでも風を防いだりで居心地がいいのだろうか
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北岳山荘を望む(北岳山頂付近) |
山岳写真ではよく撮られているアングルである
くっきりと南アルプスの稜線が見通せる
その稜線のピークを避けて少しだけ下側に山梨県営の北岳山荘
有名な建築家である黒川紀章氏の設計の鉄骨造の山小屋
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北岳山荘を望む(北岳山頂付近) |
同じ角度で空を多めにして撮影
薄く刷毛で書いたような雲以外は目の高さより上には空しかない